グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

カダフィ大佐死亡報道に思う

2011年10月21日 | 日記
リビアの独裁者カダフィ大佐の死亡報道を耳にして「とうとうこの日がきたのか」の感を持った。
このブログで最初にこの問題を取り上げたのが5月1日だから何と半年も内戦を続けていたことになる。
その間いくらの人命の失われたのだろうか。
国際社会が反カダフィ組織についたところで先行きはおおよそ見当がついたはずだがカダフィ大佐にはもともと亡命とか投降などという選択肢はなかった。
そして子飼いの部隊に民衆の排除を呼びかけ続けたが本人は前面に出ることはなかった。
そしていよいよその瞬間を迎えたのだが一説にはマンホールの中に潜んでいたとか・・・。
脳裏にはどんな思いが去来していたのだろうか。
彼の最後の言葉は「撃つな、撃つな」だった。
何時の世も独裁者の末路は哀れである。
ともあれリビアは解放された。
民主国家の建設に向けた着実な歩みを祈りたい。

やらせメール問題に揺れる公益企業

2011年10月20日 | 日記
九州電力のボードがやらせメール問題の対応で揺れている。
たしかこの問題が明るみに出た直後社長は責任をとって辞任する意向を表明していた。
しかし出張から戻った会長と協議した結果だろうか、数ヶ月の減俸と引き換えに会長・社長ともに留任することに変わってしまった。
そして経産省に提出した報告書は例の第三者委員会の報告をネグってしまった。
「第三者委員会とは見解が違うので」「第三者委員会はもう終わったことなので」という釈明にはあきれてしまった。
内部調査のルーペが曇っているから第三者委員会に委ねたハズなのにこれでは全く意味がない。
その後経産相や第三者委員会委員長からその指摘をうけると今度は修正に応じるという。
本当に自らの主張が正しいとするならキチンと根拠をあげ反証すべきではないか。
もしそれができないのであれば今度こそ世間を騒がせ信頼を失った責任をとって身を引くべきだ。
信念も矜持もない公益企業トップには情けない思いしか残らない。

中日ドラゴンズのセ・リーグ連覇に思う

2011年10月19日 | 日記
中日が昨夜セ・リーグ優勝を決めた。
シーズン半ばのあのヤクルトの強さから誰もが中日の2シーズン連覇など想像もできなかったが中日に幸いしたのはヤクルトとの直接対決を多く残していた上その全試合が得意とする本拠地ゲームだったことだ。
結局4連戦2回を3勝1敗、4連勝で乗り切りその結果球団初となる連覇を決定的なものにした。
優勝を決めた昨日のゲームでもっとも印象的だったのはセットアッパーの浅尾を8回2死から10回の最後のバッターまで何と2回またぎで続投させたことだ。
今までの落合采配であればこれ以上の延長はない10回で、あるいは少なくとも最後のバッターくらいはセーブ王の岩瀬に委ねるところだが敢えてそうしなかった。
昨日は監督自身が直接ブルペンと電話でやりとりする光景を初めて目にした、それも繰り返し・・・。
監督はその内容を明らかにしなかったが非情と温情の微妙な「ない交ぜ」を見た思いがした。

公務員宿舎建設の行方(その3)

2011年10月18日 | 日記
朝霞公務員宿舎建設計画に関し5年間の凍結を支持していた首相が昨日の内閣記者会の席上「中止を含め(公務員宿舎削減に関する)検討会に委ねたい」と発言し建設中止の可能性について言及した。
当該案件は民主党看板施策の事業仕分けで見直しの方向が出されたのもかかわらず首相が財務相時代に復活していたいわくつきのものだった。
政府・財務省は必要性についてキチンと説明しもし世間の理解が得られなければ潔く断念したらよい。
注目すべきことは地元の朝霞市長が建設中止を求めていることだ。
通常地元サイドが人口増が見込めるため建設促進の方向に動くものだが今回は逆方向だ。
これでは一層建設中止の可能性が高まるのではないか。
首相にとってもリーダーシップを発揮するいい機会になるかもしれない。
「過ちを革むるに憚ることなかれ」だ。

プロ野球の監督交代劇に思う

2011年10月17日 | 日記
優勝を争っていた2チーム(日本ハム、中日)の監督交代のニュースが結構早い段階で明らかになった。
興味深かったのはその後の両チームの成績に大きな差があったことだ。
片や一気に失速、ライバルチームの独走を許してしまった。
もう一方といえば快進撃を続けほぼ優勝を手中にした。
選手も人間だ、監督の去就が影響を与えないことはなかろう。
この差は一体何だったのだろう。
某野球評論家は「大人のチームか、否か」だと評していたが監督の人望や言うに言われぬ選手との人間関係も影響しているのではないか。
もしかしたらビジネス社会でも同様のことが言えるのかもしれない。
哀れだったのは阪神の監督だ。
一時は続投方針が伝えられたもののその後の成績不振で「CSに進出できなければ監督交代」との宣告を受けその時点で解任が決定的になった。
勝負の世界ゆえ、あるいはチーム編成上監督人事に手をつけるのは止むを得ないがせめてシーズン終了後にして欲しいと思うのは私だけだろうか。

あっ、カワセミが・・・

2011年10月16日 | 日記
普段の散歩ルートにお世辞とも清らかとはいえない川がある。
河口に近くよくボラの群泳が見られるため先日も所在なげに川面に目をやっていたところなにやら青い飛行体が視界を通り過ぎた。
あれっ、目の錯覚?と思っていたら今度は逆方向から同じ飛行体が戻ってきた。
瞬間、目を凝らしてみた。
あの羽の色、体に似合わぬ大きく特徴のあるクチバシ、未確認飛行体とはなんとカワセミだったのだ。
カワセミといえば澄んだ湖沼や河川に・・・というイメージだがこんな場所にもいるのかと感激してしまった。
「掃溜めに鶴」という慣用句があるがまさに「ドブ川にカワセミ」だ。
同じ日に川の中に結構大きなエイの姿も確認できた。
こんなことも初めてだ。
こんな川でも浄化が進んでいるのだろうか。
因果関係は今でも分からないがなぜかハッピーな気分になったのは確かだ。


明日は我が身、か

2011年10月15日 | 日記
米国がヒドいことになっている。
全米各地で経済政策抗議デモが多発しているのだ。
「Occupy Wall Street」をスローガンに掲げる最も先鋭的なグループはウォール街近くのズコッティ広場を占拠、既に4週間が経つ。
行政は排除期限を通告したが期限が到来しても実力行使は見合わせている状況だ。
ことはそれほど根深いしその解決は容易ではない。
心配なのは同類の運動が日本に飛び火することだ。
日本だって何時起こってもおかしくない状況だと思う。
新卒の就職率は低迷を続け、派遣労働者を中心にワーキングプアも少なくない。
生活保護受給者はかってない水準だ。
抗議運動が始まってからではもう遅い。
為政者は本腰を入れて経済格差是正に努めるべきだ。
残された時間は少ない。

作家の構想力は凄い

2011年10月14日 | 日記
先日渡辺淳一氏の著になる「孤舟」を読んでみた。
定年退職後のサラリーマンの哀感を採り上げたこの作品は小生の現在の境遇とまさに合致するため興味深く読み終えたのだがあまりにも自分が考えていること、やっていることを見透かされているような気がして驚かされることがしばしばだった。
さして再就職する気も無いのに形だけ職探しをしてすぐ諦めてしまう主人公の姿はまさに自分自身の生き写しで苦笑いをするほかなかった。
たしか氏は若くして医学界から文筆業に転進、いわゆる定年退職は経験されてないハズだがこの小説を創り出す構想力は凄い。
定年退職者の環境変化や心理状態についての描写も巧みでこれは取材力に負うものかもしれないが感覚が鋭敏でなければこれほどまでに紡げないだろう。
たしか氏の著書に「鈍感力」というのがあったように記憶しているが本当に鈍感であればこれだけの作品を完成できないし作家業もつとまらないと思う。
氏の言う「鈍感」と世間一般でいう「鈍感」とはミーニングがかなり異なるかもしれない。


スマホ「ながら事故」頻発に思う

2011年10月13日 | 日記
スマートフォンを操作しながら歩き人や障害物に衝突したりヒドい場合には駅のプラットホームから線路に転落するなどの事故が頻発している。
「ツイッター」などは即時性が売り物ゆえ前述のような状況は大いに起こりうる。
事の成行きを重視している電鉄会社等はポスターや新聞雑誌等の公告で注意喚起を徹底する構えだが要は利用者一人ひとりの自覚だろう。
かく言う筆者も過去操作に夢中になり何度かぶつかりそうな状況を作ってきた(ゴメン!)が今では通行の邪魔になりそうな場所を避け人サマに迷惑をかけることがないよう注意している。
一つ気になるのは電車車内優先席付近の携帯電話利用自粛が遵守されていないことだ。
さすがに「通話」はほとんど見られないが「操作」自体は無法状態である。
あくまでも優先席付近は電源オフがルールなのに・・・。
コストのことは分からないが優先席付近をインターネット遮断するくらいの荒療治を下したらどうだろう。
とかく公徳心がなさ過ぎるのだ。

年金制度改革に思う

2011年10月12日 | 日記
破綻の瀬戸際にある年金制度の改革方向が議論を呼んでいる。
支給開始時期が満65歳とする現行制度がまだ定着もしていない傍らでさらに支給時期を68~70歳に引き上げる案が俎上に上っている。
いうまでもなく年金制度は老後の生活を支え、安心を担保するもの故「いい社会」ための絶対条件の一つである。
年金制度には常に財源問題が付き纏うため当世辛いところだが公平性、安定性、選択性などに留意し早め早めに固めていくことが重要だ。
特に昨今世代間の不公平感がクローズアップしてきている。
ここが制度改革のポイントだろう。
政府や検討メンバーは十分に審議し知恵を出し合いもう少し長持ちのする年金制度を打ち出していただきたい。
それにしても気になるのは少子化対策だ。
社会問題として顕在化以降随分年月が経過しているが未だに顕著な成果が現れていない。
担当大臣をはじめ政府関係者は成果が出るまでもっと注力し続けるべきだ。