グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

オスプレイの安全宣言に思う

2012年09月19日 | 日記
本日午前、政府は「オスプレイの安全性は十分確認された」と宣言した。
これを受け米軍は日本国内での運用を開始する見込みだがどうもスッキリしない。
一体日本政府はどれほど予断を排してチェックしたのだろうか。
「相次いだ事故は人為的ミスによるもので機体そのものに問題はない」との説明は従前からのものから何ら進展はない。
意地悪な言い方だがここ数日の作業は単なる時間稼ぎ、ジェスチャーではないかと思えてくるのだ。
これでは現地の配備反対運動は収まらないにでは・・・。
せめて離着陸の回数制限や基地周辺でのモード変更禁止などキチンとした運用のための条件を取り付けるべきだと思う。
いずれにせよ政府の対応は雑すぎるし地元住民の心を読めなさ過ぎる、・・・。

中国の反日デモ激化を憂う

2012年09月19日 | 日記
中国各地で反日デモが激化している。
80都市というデモ発生都市数もさることながら日本企業、公的機関への破壊活動や在留邦人・観光客への暴力・嫌がらせなどの狼藉ぶりは過去記憶にない。
中国当局もようやく沈静化に向けて動き出したようだが確たる出口が見えないことが心配だ。
争点は尖閣諸島の領有権にあるのだがわが国、中国とも一歩たりとも譲れない状況にある。
かくなる上は国際調停しか道はない。
「領土問題は存在しない」などと座視するのではなく相手国が乗ってこようがそうでなかろうが迅速に手続きを進めるべきだろう。
尖閣諸島そのものの監視・防衛も当然だろう、現況は実効支配とは言い難い。
小平時代の曖昧な決着はありえないだろう。
当時に比べ中国は経済力は強く政治力は弱体化しているのだから。

反米デモの拡散に思う

2012年09月16日 | 日記
イスラム教指導者の中傷映像に抗議する反米デモが世界中のイスラム国家の巻き起こっている。
一昔前同じ指導者を中傷した小説がやはり全世界のイスラム社会で物議をかもしたことがあったが今度はYouTubeが媒体となったため騒ぎの度合いは前例とは比べ物のならないほど大きなものになっている。
あらためてインターネットの威力を再認識させられた。
リビアでは現地駐在米国大使ら4人が襲撃を受け死亡するという大事件になってしまったため米国は報復をしない限り収まりがつかない状況に追い込まれた。
インターネットが結果的に世界平和を損なうツールになってしまったことは残念だ。
「表現の自由」との兼ね合いはあるが機微な情報の拡散には何らかのルール作りが必要だろう、人類全体のために。

経団連の「原発ゼロ」反対に思う

2012年09月15日 | 日記
経団連が政府の「原発ゼロ」宣言に異議を唱えているがどうも解せない。
団体内の主要メンバーである電力業界を代弁しているのかもしれないが一般の産業界の立場としては電力が原子力で作られようが化石燃料で作られようが一定量を一定コストで供給されればそれでいいのではないかと思うのだ。
しかも政府の「原発ゼロ」目標は2030年代中なのでまだ四半世紀もある。
その間再生可能エネルギーの開発や省電技術も十分期待できよう。
無論その間電力不足が見込まれれば原子力の出番も考えているわけだから経団連としてはあくまでも供給量とコスト、それにCO2排出量に論点を絞って条件提示した方が分かりやすい。
冒頭触れたように電力業界が発言しにくいために代わって言っているというのであればその旨はっきり断った上で主張した方がいいと思う。
たしかに電事連は今何もいえない立場にいるのかもしれない。

上海での日本人暴行被害続発に思う

2012年09月14日 | 日記
上海で日本人が大変な目にあっているようだ。
在留邦人や日本人観光客が市中で足蹴にされたり眼鏡を壊されるようなことが頻発するようではことは深刻だ。
ふと思い出すのはAPEC(ウラジオストック)会場における野田首相との立ち話の中で見た胡主席の憮然とした表情である。
あれは「お前の言うことは一切聞くつもりはない」と言わんばかりの怒りを押し殺したゾッとするような顔つきだった。
(これと比較したらあの暴挙を繰り返した韓国李大統領などまだまだ友好的だと思えてしまう。)
早速今日も尖閣諸島のわが国領海に中国当局船(民間船ではない)が徘徊しているとのことだ。
野田首相は民主党代表選さなかで大変かもしれないが幸い再選はほぼ間違いないと見られている。
代表選対策はさておき国際機関への提訴など断固とした対中行動が急務だろう。

各政党の選挙戦イベントたけなわに思う

2012年09月13日 | 日記
視界に入ってきた衆院選に向けて各政党の動きが活発化してきた。
昨日は民主党の代表選討論会が行われている。
立候補者の構成上、討論会は「現代表(首相)VS他の3人の対抗候補」の構図になってしまうがこれは止むを得まい。
対抗候補はおしなべて「3年前の政権交代当初のあの熱気はどこに失せてしまったのか」などと代表を責め立てるがこの責任は現代表だけに帰するものではない。
前職、前々職代表は勿論だが所属議員全員が受けとめる心構えが重要だと思う。
大阪維新の会もつい先日合流予定国会議員7人同席の下公開討論会を行っていたがこちらの方はどうしても採用されたい7人と何が何でも頭数を揃えたい「維新の会」側との出来レースの様相で内容は極めて乏しいものだった。
橋下代表は「22日か23日頃もう一度やりたい」と言っていたがどんなメンバーでどんなやり方になるのか注視したい。



オスプレイの普天間配備遅れに思う

2012年09月12日 | 日記
今日のニュースで防衛相が岩国市に対しオスプレイの普天間配備が当初の予定から遅れる見通しを伝えていた。
かって当ブログで配備計画の難航を指摘した(2012.8.30付)のだが先ごろの米国内での不時着事故で配備実現が一層難しくなった。
米国側や防衛省は「過去の事故は人為ミスによるもので機体の構造的な欠陥はない」としているがこのスタンスでは今後も基地を抱える地元の納得は得られないだろう。
訪米中の与党政調会長は国防総省に対し「市街地上空での飛行モード変更の自粛」を要請したとのことだが果たして回答は如何に?
ちなみにオスプレイとはホバリング飛行が出来るタカの一種ミサゴの英語名だが本家はまさかミスして地面や海面に衝突なんてことはないだろう。



尖閣諸島購入費用決定に思う

2012年09月11日 | 日記
政府は尖閣諸島購入費用として20.5億円の拠出を決めた。
購入費用の妥当性はともかくこれでようやく国有化の準備が整ったワケだが船の待避所建設は見送りとのことだ。
その理由は中国への配慮というがこれでは依然弱腰外交の謗りを免れないだろう。
そもそも「日中間に領土問題は存在しない」というのであれば何の遠慮も必要ないはずだ。
わが国の政府はあらためて「実効支配」の重みをかみしめなければならないと思う。
先日の日経新聞で中韓ロが示し合わせたように日本の領有権を脅かすようになった背景にわが国の経済力弱体化があると論じていた。
全く同感だがもう一つ、毎年首相が交代するという政権基盤の弱体も彼らの攻勢を受ける要因になっているのではないか。
こと外交問題については無用な国内政争は自粛し与野党一丸になって事にあたるべきだろう。

APEC席上での日韓首脳握手に思う

2012年09月10日 | 日記
ウラジオストックで行われているAPEC首脳会議で日韓両首脳が笑顔で握手していたシーンを見て何やら複雑な感情にとらわれた。
席が隣同士ゆえ何らかの挨拶は必要だろうが何しろあの親書返送や天皇訪韓謝罪要求など非礼と思える行為が続いた後なので双方とも気まずい思いのなかでの出来事であっただろう、一見大人の対応だが・・・。
首相は会議の合間に大統領に「北朝鮮を巡る問題もあり日韓は連携していかなくてはならない。大局的観点にたって2国間関係を構築しよう」と伝えたようだがこれで全て交渉が終わったわけではない。
APEC会場では込み入ったやりとりは無理だが別途領土問題を決着させる機会を作らないとウヤムヤになってしまう恐れがある。
少なくとも今は韓国の実効支配下にあることを忘れてはならない。

群雄割拠の自民党に思う

2012年09月09日 | 日記
自民党総裁選の告示が目前に迫ったが稀に見る激戦になりそうだ。
今のところ6人の立候補が予想されているようだがいずれもそれなりの人物でありそこには泡沫候補は見当たらない。
またいわゆる一本化調整が奏功しなかった選挙も過去あまり記憶にない。
それゆえ現場は推薦人集めでてんやわんやかもしれない。
旧来からの派閥政治はいまや機能不全に陥ってしまったがこれはある意味で望ましい方向かもしれない。
ただ一つ気になるのは政策論議があまり見えてこないことだ。
各立候補者はキチンと自らの政治スタンスを明確にし政策実現ステップを出来うる限り具体的に提示して欲しい。
そうであればこの群雄割拠状態は日本全体にとって決して悪いことではないと思う。