グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

東電の福島原発・汚染水処理不手際に思う

2013年04月10日 | 日記
福島原発で放射性汚染水の水漏れが相次いでいる。
なんと移送先の貯水槽からも漏水が見つかり地下に染み出している恐れがあるとのことである。
先般の停電事故といい今回の汚染水漏えい事故といいおおよそ今の東電には事故後の原発対応能力を欠いているのではないか。
何やらあまりの大事故に放心状態でその後の事故処理に集中できていないような気がするのである。
政府は今こそ事故処理を東電任せにするのではなく昔の名前でいう原子力安全保安院の組織力や各種委員会、有識者の知見等を総動員し事故処理の在り様を一からレビューする必要があると思う。
今のままでは除染どころか汚染拡大の懸念が膨らむばかりで周辺住民の怒りはとても収まりそうにない。
経産相が東電社長を呼びつけて叱りつけるだけでは済まない状況になってしまっていると思う。

新卒者の就活解禁時期に思う(その2)

2013年04月09日 | 日記
昨日の記者会見で経団連会長が新卒者の就活解禁時期に関連して「政府から(大学4年の)4月以降にとの要請があれば粛々と受諾する」との意向を表明した。
つい先日の記者会見では従来通り大学3年の12月以降との方針を崩すことがなかったが今回の修正を聞いてホッとしている。
どう考えても大学3年の12月は早すぎる。
学生諸君は少なくとも大学3年一杯は学業に専念し併せて就職先について熟慮した方がよい。
聞くところによると昨今多くの若者が早々に離職するという。
「石の上にも三年」という言葉があるがまるで忘れ去られているようだ。
前回との繰り返しになるが人生は長い。
大学3年は自分を見つめなおす最後のチャンスと心得てほしいと思うのである。
企業側にしても早く採用すればいい人材がとれるというのは幻想で定着率を上げることにもっと腐心すべきだろう。

アベノミクスの進展に思う

2013年04月08日 | 日記
安倍政権の一連の経済政策いわゆるアベノミクスが目に見える結果を生み順調に推移しているようだ。
たしかにその後の株価や為替レート、賃上げ動向をみると脱デフレが実現しつつあるのだが要はそれが全産業、全国民に遍く行き渡るかどうかだ。
昨今輸出型産業は業績が好転しているようだが輸入依存型産業にとって円安は一義的には悪化要因だ。
顧客に価格転嫁できる企業はまだしも中小企業などは必ずしもそうはいかないだろう。
賃上げにしたってコンビニや自動車業界など一部の業種だけが盛んに喧伝されているが全産業で見たらどうだろう。
さらに団体交渉権を持たない非正規労働者はどうなのか、この部分は政治が相当目配せしなくてはならないと思う。
いくら資産バブルなどと騒いでもその恩恵に浴する対象は企業も個人もまだ限定的だ。
とにかく世の中の大半が豊かさを実感できない限りゴールはまだ先だと思うのである。

ハイキングコース沿いの山吹に思う

2013年04月07日 | 日記
時折気分転換と運動を兼ねて近くのハイキングコースに足を延ばす。
ささやかな楽しみの一つが山野草との対面なのだが昨日は山吹とシャガが満開で出迎えてくれた。
植栽ではないのでそれぞれ身の丈は不揃いだがそれはそれで自然の装いが好ましい。
山吹で思い出すのは有名な太田道灌の逸話に登場する和歌である。
「七重八重花は咲けども山吹の実の(蓑)一つだになきぞ悲しき」と(蓑を所望した)道灌の申し出にその昔の和歌で応えた農家の娘の話は果たして本当にあったことなのだろうか。
だったしたら相当な教養人だったに違いない。
いや、農家の娘というのは作り話で実は道灌の取巻きの創作だったとしても家康の時代のころだと思えばこれはもう素晴らしい情報力である。
一体誰がいつこのような逸話を創ったのだろう・・・。
いやー、思いをはせるということは楽しいねー。
今日の一枚:ハイキングコース沿いに咲く山吹

沖縄米軍基地の返還計画合意に思う

2013年04月06日 | 日記
日米両政府が沖縄・嘉手納基地以南の米軍施設・区域の返還計画について合意した。
焦点になっている普天間基地については22年度以降でしかも移転前提である。
時期が明示されたことは大きな前進かもしれないが辺野古埋立てが条件なので今一つ喜べない。
嘉手納以北にはまだ米軍施設が相当残っているので普天間移転先として検討できないかとの思いを持っていたがこのままいけば辺野古周辺の美しい海域が埋め立てられることになるからだ。
ただなんの犠牲もなく返還という果実だけを手に入れるのは難しかったのかもしれない。
日米双方とも痛み分けということだろうか。
さてさて沖縄県は返還地域の利活用にどんな妙案を持っているのだろうか。

日銀新総裁の本格デビューに思う

2013年04月05日 | 日記
日銀新総裁が就任後初の政策決定会議を終え記者会見を行っていた。
「これまでとは次元の異なる政策」との表現でこれからの金融緩和策を総括していたが官僚出身者らしからぬなかなかのPR熟達者とお見受けした。
「政策を分かりやすく伝える」との言葉も印象的だったがそれを裏付けるパネルやグラフを多用した丁寧なプレゼンも歴代日銀総裁の記者会見では初めてだ。
経済財政相が(100点満点を超える)110点の採点を付けていたのも当然かも知れない。
首相もいい人材を見つけ登用したものである。
ともあれ日銀の存在が国民に近づくことはいいことだ。
新総裁には政府にもきちんとモノを言ってくれることを期待したい。

新卒者の就活解禁時期に思う

2013年04月04日 | 日記
新規学卒者の就活解禁時期について珍しく財界内で意見が分かれている。
解禁時期を大学4年の4月に遅らせたい政府の方針に対しもともと大学3年の12月という解禁ルールを制定していた経団連は学生の声を重視し「今までの方がよい」としている。
一方経済同友会は政府の方針と同様に学業への影響を抑える大学4年の4月案を支持しているようだ。
筆者の就活は数十年も前の話だが確か事務系の解禁時期は大学4年の6月か7月だった。
それでも就活開始以降は通常の学業に身が入らずゆえに就活はもう少し遅くてもいいのではないかと思ったものだがいやはや解禁時期の設定は難しいものだ。
昨今では通年採用やインターン制度の活用などいろんな採用形態が現れてきているので解禁時期は以前ほど大きな意味は持たないかもしれないが自分はどう思うかと問われれば少なくとも大学3年の課程を修了する4月以降がいいのではないかと思っている。
人生は長い。
就職先はじっくり考えた方がいい。

民主党の内憂外患に思う

2013年04月03日 | 日記
民主党の内憂外患は相当重い。
支持率の低下を嫌って離党者が後を絶たないようが流石に前閣僚まで離党の意向とは執行部の悩みは大きいだろう。
目を外部に転じると来たるべき参院選に向けた野党共闘がまるでうまく進んでいない。
ラブコール先の維新の会とはとうとう決裂、みんなの党とも手を組めないとあらば結局野党間で票を分け合うことになり結果として自民の独走を許しそうだ。
民主党はもう野党第1党の座こそ危ういだろう。
このブログで2010年の参院選大敗直後から幾度となくマニフェストの見直しを促してきたのだがこの6月を期限にようやく取りまとめるという。
これでは離党者食い止めもままならぬだろうし他党との調整も時間切れだ。
過去のしがらみにとらわれているようでは現下の危機突破など夢のまた夢だ。

長嶋氏、松井氏の国民栄誉賞受賞に思う

2013年04月02日 | 日記
プロ野球界で長らく活躍した長嶋氏、松井氏の国民栄誉賞受賞が決定したようだ。
お祝い事に水を差すつもりはないが王氏、衣笠氏の受賞などと比べると若干首をかしげざるを得ない。
長嶋氏のスーパースターとしての称号は些かも否定するものではないが前述両氏のような燦然と輝く世界記録を有している訳ではない。
松井氏だって日米でMVPをとったというがMVPはあくまでも期間が限定で確か米国の場合はワールドシリーズという短期決戦の中での結果ではなかったか。
イチロー選手のような通算記録とは訳が違うと思う(同選手は現役続行中ゆえ今は受賞を辞退しているが)。
タイミングだって松井氏の現役引退に合わせ無理やり恩師である長嶋氏の受賞を便乗させたような気がしないでもない。
ジャイアンツファンや長嶋ファンには怒鳴られそうだがどうも今回の受賞は現政権の人気取りに思えてならない。
政府筋は張本氏や野村氏の受賞も考えているというが今度は大乱発になりかねない。
プロ野球以外のスポーツ界も黙っていまい。
政界のバランス感覚と脱恣意性をあらためて問いたい。