勉強することが面白いと思うようになったのは、カリキュラムみたいなものが全部終わって、自発的に学びたいものができてからだった。例えば音楽がそうだし、ここ最近の興味である武道とか身体の話もそうだ。で、勉強していてもっとも分かることは、お金を払った分だけ飯が食えるみたいな、そういう入力と出力の関係性が分かりやすく発揮されることがない、ということだ。3時間勉強したら3時間分賢くなれば楽かもしれないけれど、そういう分けにはいかない。集中力には濃淡があるし、理解のスピードはひとつのブレイクスルーで飛躍的にアップすることもある。牛歩みたいな時間もある。また、そういったブレイクスルーが、実は学べてないだとか、間違っていただとか、そういう逆向きの自分の現状把握だったりすることもある。とても複雑な回路なんだね。回路、っつう言葉も相応しくない。
でもまあ、とにかく楽器は練習しないと上手にならないように、入力し続ける必要だけが、ある。お金を払って等価交換するようにはいかないからといって、お金にあたる入力、その勉学に費やす時間だとか労力を惜しむようになると、増々ダメになる。それだけは確実だ。
9月16日。