
『最後のとき』
“あなたの赤ちゃんをその手に抱いた瞬間から、あなたはもうこれまでの自分ではなくなる。
元に戻りたいと思うかもしれない。自由だったあの頃に。特別心配事のなかったあの頃に。
今まで感じたことのない疲労感を知ることになるだろう。
同じことの繰り返しのようにただただ過ぎていく毎日…
ミルクを与えて、ゲップをさせて
オムツを替えて、また赤ちゃんが泣く
不満そして闘い
寝かせたり、寝足りないのかと考えたり…
まるで終わりなく永遠に続いていくものと思えてしまう。
でも忘れないで…
全てのことには終わりがあるということを。
子どもに食べさせてあげるのはこれで最後という日が来る
疲れてあなたの膝で眠る日があるでしょう。眠った子を抱きしめることの出来る最後の日が訪れる
ある日子どもを抱き上げ、降ろす。
そしてもう2度と同じように抱き上げる日は来ない
ある夜あなたはお風呂で子どもの頭を洗う
その日から子どもはもう1人でお風呂に入りたいと言い出すだろう
道を渡る時、あなたの手をにぎるだろう
でももう2度とその手に届かない日が来る
ある日の夜中、子どもたちが一緒に寝たいとあなたの布団に入ってくる
それがあなたの横で眠る最後の夜になる
ある日の午後、子どもたちと歌を歌って踊る
そしてもう2度とその歌を子どもたちに歌うことはなくなる
学校に送っていくと「行ってきます」とキスをしてくれる
次の日、もう1人で大丈夫だと言われる
寝る前に絵本を読んであげるのも、汚れた顔を拭いてあげるのにも最後のときがくる。
子どもたちが走ってあなたの腕に飛び込んでくるのも、必ず最後のときがくる。
その「最後のとき」がいつ来るのかはわからない。
そして例えその最後のときが訪れたとしても、あなたはそれに気付くまでにしばらく時間がかかるかもしれない。
だからもし、今あなたがこうした瞬間に生きているのなら
この時間はそんなに多くは残されていないことを覚えておいてほしい
そしてその最後のときを迎え、この貴重な時間が過ぎ去ってしまった後
またこれらの日々が愛おしく戻ってほしいと思うだろう
作者 不明”
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
前にネット上で見つけた詩。
これを読んで以降、
しんどいとき、自分に言い聞かせてる。
抱っこで寝かしつけるのはこれが最後かもしれない
歯を磨いてあげるのはこれが最後かもしれない
私を追いかけてやってくるのはこれが最後かもしれない
私の姿が見えなくて泣くのはこれが最後かもしれない
ご飯を食べさせてあげるのはこれが最後かもしれない
離乳食作るのもこれが最後かもしれない
……
……
まあ、大抵最後じゃないんだけど。(^_^;)
でも、いつかは最後が来るからね。
それに、人生はいつ何が起こるかわからないから。
逆にね、
じゃあこれが最後でいい?
って、自問してみると、
そうでもないのね。笑
それはそれで寂しいわけ。
ないものねだりよね〜。