毎日のワイドショーを彩るようなセンセーショナルな単行本や週刊誌はまず購入したことがありません。例外は相澤冬樹『安倍官邸vsNHK』(文藝春秋)ですが、これについては後ほど触れます。今春「週刊文春」に森友問題の記事が出たときも、大いに関心があったのですが触手は動きませんでした。森友問題は安倍政権による権力犯罪であるとしてもです。
ところが森友文章の改ざんを命じられ自死された赤木俊夫さんのお連れ合いが実名を出してマスコミに登場されたとき、これは「沈黙」していてはいけないなと思いました。この人は命をかけて闘っているなと直感したからです。
彼女は報道番組に顔は出さなかったのですがこの間立て続けに出演しました。私が贔屓にしている番組が多かったです。インタビュアーの力量や人柄ゆえだとは思いますが、どの番組も彼女の本心が語られていたようでした。「刺せるものなら刺してみろ」とnews23では語っていました。
・6チャンネル 「報道特集」インタビュアー金平茂紀 7月11日
・6チャンネル news23 インタビュアー小川彩佳 7月14日
・1チャンネル クローズアップ現代+ 武田真一 7月15日
・6チャンネル サンデーモーニング 関口宏 報道あり
これらの番組で彼女が本を書いたことが取り上げられていました。
「妻の赤木雅子さんは真実を明らかにするため国などを提訴。事件の再調査を求めて行った署名活動には、35万を越える賛同が集まった。」という署名には私も名を連ねたのですが、何かささやかな支援ができないかを考えて、本を買おうと思いました。
秋津駅の本屋では注文取り寄せた人がいたらしいのですが店頭には置いていませんでした。清瀬駅近くの本屋にも置いてありませんでした。反面、保守系の雑誌や本は山ほど置いてあります。最近は雑誌「世界」や「週刊金曜日」を置いている本屋はめっきり減りましたね。
しょうがないのでようやくアマゾンで取り寄せることにしました。
内容については、ネタバレ的な要素があるのでここでは詳述しません。彼女の応援、支援のために是非手に取られることをお勧めします。
結論的にザックリ書くと「良い本でした」。
赤木俊夫さんの死に到るまでの変化、自死の様子、それを発見したときの雅子さんの思い、そもそも自民党支持の彼女がなぜ裁判だったのか、弁護士を変えたのはなぜか…といったところがいたく共感したところでした。この間の彼女の行動を支える人として、相澤冬樹氏の存在があります。2人の出会いとすれ違いなどもリアルに書かれているところにも共感が持てます。相澤冬樹氏は派手にアピールする人ではありませんが、信頼が置けると思うのは前著『安倍官邸vsNHK』(文藝春秋)を読んだからでした。
本のオビやソデに書かれたコメントをもれなく紹介しておきます。
□『私は真実が知りたい』(赤木雅子、文藝春秋、1500円+税)
〔副題〕 夫が遺書で告発「森友」改ざんはなぜ?
〔オビ〕あきらめない。国会議員・公務員の皆さん どこを向いて仕事をしてますか?改ざんをしてしまいましたが夫・赤木俊夫はまっすぐ前を向いていました。赤木雅子
「最後は下部がしっぽを切られる。なんて世の中だ。」(赤木俊夫さんの遺書より)
森友事件の渦中で、総理夫人らの名を隠蔽するために公文書の改ざんを命じられ、懊悩の末、2018年3月、自ら命を絶った近畿財務局職員・赤木俊夫さん。享年54。
2020年3月、赤木さんが遺した痛切な手記が週刊文春で公開され、大きな反響を呼んだ。妻の赤木雅子さんは真実を明らかにするため国などを提訴。事件の再調査を求めて行った署名活動には、35万を越える賛同が集まった。
〔ソデ〕
本書は、夫を理不尽に失った赤木雅子さんが国などを提訴、俊夫さんの手記の公開に至るまでの怒り、迷い、葛藤を率直に綴つた「手記」と、事件を発覚当初から追い続けてきたジャーナリスト・相澤冬樹氏による「同時進行ドキュメント」で構成されている。
*赤木雅子
1971年、岡山県生まれ。1989年、地元の高校を卒業し、地元で就職。1995年、24歳のとき赤木俊夫さんと結婚。2018年、夫、俊夫さんが命を絶つ。2020年、俊夫さんの死を巡り国と佐川宣寿元財務省理財局長を相手に裁判を起こす。同年7月15日に初弁論。
*相澤冬樹
1962年、宮崎県生まれ。1987年、NHKに入り記者に。阪神・淡路大震災、福知山線脱線事故など取材。森友問題取材中の2018年、記者を外されNHKを退職。大阪日日新聞に。週刊文春、日刊ゲンダイ、Yahoo!ニュース、ハーバー・ビジネス・オンラインなど各種メディアで執筆。
ところが森友文章の改ざんを命じられ自死された赤木俊夫さんのお連れ合いが実名を出してマスコミに登場されたとき、これは「沈黙」していてはいけないなと思いました。この人は命をかけて闘っているなと直感したからです。
彼女は報道番組に顔は出さなかったのですがこの間立て続けに出演しました。私が贔屓にしている番組が多かったです。インタビュアーの力量や人柄ゆえだとは思いますが、どの番組も彼女の本心が語られていたようでした。「刺せるものなら刺してみろ」とnews23では語っていました。
・6チャンネル 「報道特集」インタビュアー金平茂紀 7月11日
・6チャンネル news23 インタビュアー小川彩佳 7月14日
・1チャンネル クローズアップ現代+ 武田真一 7月15日
・6チャンネル サンデーモーニング 関口宏 報道あり
これらの番組で彼女が本を書いたことが取り上げられていました。
「妻の赤木雅子さんは真実を明らかにするため国などを提訴。事件の再調査を求めて行った署名活動には、35万を越える賛同が集まった。」という署名には私も名を連ねたのですが、何かささやかな支援ができないかを考えて、本を買おうと思いました。
秋津駅の本屋では注文取り寄せた人がいたらしいのですが店頭には置いていませんでした。清瀬駅近くの本屋にも置いてありませんでした。反面、保守系の雑誌や本は山ほど置いてあります。最近は雑誌「世界」や「週刊金曜日」を置いている本屋はめっきり減りましたね。
しょうがないのでようやくアマゾンで取り寄せることにしました。
内容については、ネタバレ的な要素があるのでここでは詳述しません。彼女の応援、支援のために是非手に取られることをお勧めします。
結論的にザックリ書くと「良い本でした」。
赤木俊夫さんの死に到るまでの変化、自死の様子、それを発見したときの雅子さんの思い、そもそも自民党支持の彼女がなぜ裁判だったのか、弁護士を変えたのはなぜか…といったところがいたく共感したところでした。この間の彼女の行動を支える人として、相澤冬樹氏の存在があります。2人の出会いとすれ違いなどもリアルに書かれているところにも共感が持てます。相澤冬樹氏は派手にアピールする人ではありませんが、信頼が置けると思うのは前著『安倍官邸vsNHK』(文藝春秋)を読んだからでした。
本のオビやソデに書かれたコメントをもれなく紹介しておきます。
□『私は真実が知りたい』(赤木雅子、文藝春秋、1500円+税)
〔副題〕 夫が遺書で告発「森友」改ざんはなぜ?
〔オビ〕あきらめない。国会議員・公務員の皆さん どこを向いて仕事をしてますか?改ざんをしてしまいましたが夫・赤木俊夫はまっすぐ前を向いていました。赤木雅子
「最後は下部がしっぽを切られる。なんて世の中だ。」(赤木俊夫さんの遺書より)
森友事件の渦中で、総理夫人らの名を隠蔽するために公文書の改ざんを命じられ、懊悩の末、2018年3月、自ら命を絶った近畿財務局職員・赤木俊夫さん。享年54。
2020年3月、赤木さんが遺した痛切な手記が週刊文春で公開され、大きな反響を呼んだ。妻の赤木雅子さんは真実を明らかにするため国などを提訴。事件の再調査を求めて行った署名活動には、35万を越える賛同が集まった。
〔ソデ〕
本書は、夫を理不尽に失った赤木雅子さんが国などを提訴、俊夫さんの手記の公開に至るまでの怒り、迷い、葛藤を率直に綴つた「手記」と、事件を発覚当初から追い続けてきたジャーナリスト・相澤冬樹氏による「同時進行ドキュメント」で構成されている。
*赤木雅子
1971年、岡山県生まれ。1989年、地元の高校を卒業し、地元で就職。1995年、24歳のとき赤木俊夫さんと結婚。2018年、夫、俊夫さんが命を絶つ。2020年、俊夫さんの死を巡り国と佐川宣寿元財務省理財局長を相手に裁判を起こす。同年7月15日に初弁論。
*相澤冬樹
1962年、宮崎県生まれ。1987年、NHKに入り記者に。阪神・淡路大震災、福知山線脱線事故など取材。森友問題取材中の2018年、記者を外されNHKを退職。大阪日日新聞に。週刊文春、日刊ゲンダイ、Yahoo!ニュース、ハーバー・ビジネス・オンラインなど各種メディアで執筆。