後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔376〕「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり ②田植え前に田んぼに肥料を散布する(矢部顕さん)

2021年07月14日 | メール・便り・ミニコミ
 矢部顕さんのお便り第2回です。本格的な農業に携わっていることに驚いています。

●「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり
②田植え前に田んぼに肥料を散布する

かつては、稲の成長の時期に合わせて、肥料を与えていたようですが、
今は一発型肥料といって一度撒くと時期に合わせて効果が出るように
調合された肥料を田植え前に一度だけ散布します。

散布の方法は、肩から掛けた散布機を手回しのハンドルで散布するもの、
エンジン動力で畦から飛ばして散布するやり方、ラジコンヘリコプター
で、田植え機に散布機がついていて同時にするものなど、いろいろですが、
私はトラクターの前に散布機をつけて肥料を撒きながら耕す方法で
やっています。





以下は余談です。
戦後GHQから中止命令が出されるまでは、日本では人糞による有機肥料
が使われていました。

江戸時代、肥え桶製作技術が普及したことによって、人糞の運搬が容易
になり、かつ有効な肥料として使用する農業栽培技術も格段に進歩した
ようです。

江戸の長屋の共同便所は肥料原料を効率よく収集でき、かつ高値で買い
取られたそうで、排泄物を川に捨てるなどということはなく、そのため
世界一の人口(100万人)の江戸の町はパリやロンドンと比べても格段に
清潔で、かつ循環がうまくいっていた町だったようです。

江戸時代の農業(農業だけではなく社会構造)については、かつて熱狂した
漫画(劇画)『カムイ伝』(白土三平著)を何十年ぶりに読み返して、
学ぶところ大でした。漫画というよりは偉大な歴史書です。

矢部 顕

〔375〕「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり ① 苗を育てる、矢部顕さんのお便りです。 

2021年07月14日 | メール・便り・ミニコミ
 矢部顕さんからメールが届きました。写真と一緒にお読みください。

●福田三津夫様

FIWCでもなく、ラボ関連でもなく、『失われた歳月』再刊運動で知り合った
横浜の知的障害者施設の施設長の矢野さんという方からの依頼で、農業のこと
をその施設の協力者の会員の人たちに知らせることをしたい、との
申し出で連載(?)を始めました。

「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり
① 苗を育てる

先回は幸島のニホンザルのお話でしたので、農業のことをお知らせするのは
今回が初めてです。

お米つくりで、今の季節は田植えの作業がありますが、田植えをするには、
苗が必要です。
苗は、稲の種を蒔いて苗に成長するまでに約1か月ほどかけて育てます。

最初はビニールのトンネルの中でぬくぬく育て、ある程度大きくなると
ビニールをはずして風雨のなかで強いたくましい苗に育てます。

昔は、女性の名前で「早苗(さなえ)」さんという方がけっこういましたが、
この頃は聞きませんですねぇ。

矢部 顕