後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔381〕「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり ⑦小学校学習田の田植え(矢部顕さん)

2021年07月18日 | メール・便り・ミニコミ
●福田三津夫様

「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり
⑦小学校学習田の田植え

学習田の田植えは、もちろん、田植え機なんぞは使いません。
昔ながらの手植えで苗を植えていきます。

「田植え綱」という赤い印のついた細いワイヤーロープを張って、
その印(30cm間隔)のところに苗を植えていくのです。

田んぼの泥の中にはじめて素足で入った子どもは「気持ち悪いぃ~」
と言う子もいましたが、「<美容に泥パック>というのがあるように、
今回は手足がきれいになるよ」と言ったら「気持ちいい~」と言う子
もいました。ホントかな。

田植えをするには、当日、少し田に水が少ないので、「足踏み水車」
で水を入れてほしいと言うと、まぁ大勢の子たちがやりたがって、
結局交代でほとんどの子がまたまた足踏み水車の体験をしました。
今度は、大人が何の助言もしなくても、ほっといてもヒョイヒョイ
と水車を回していました。


矢部 顕




〔380〕「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり ⑥小学校学習田の代かきのための水入れ(矢部顕さん)

2021年07月18日 | メール・便り・ミニコミ
●福田三津夫様

「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり
⑥小学校学習田の代かきのための水入れ
   ――足踏み水車ってご存知ですか?

田植えをするためには、田んぼに水を入れて代かきをします。
どのようにして田んぼに水を入れるのか?

傾斜地などでは水路から自然に水が田んぼに入るようなところ
とか、ため池の水を引いてきて入れるとか、このあたりでは
エンジンポンプや電動ポンプで水路から田んぼに水を入れます。

ポンプが無い時代はどうしていたか。
江戸時代中期から昭和20年代までは、人力足踏み水車で水を
田んぼに入れていました。

学校田の側の水路に、この人力足踏み水車を設置して、子ども
たちが水車に載って体重をかけて水車を回すのです。そうすると
水が田んぼに入るのです。

ふつう水車というと川の流れの水の力で回るのですが、これは
逆で、人が体重をかけて回して水を汲み揚げるのです。

子どもたちの父母も祖父母も見たことが無いものです。民俗資料館
などで見ても、たぶん何をする道具なのかわからないでしょう。

近所の農家の倉庫の奥に眠っていたものを頂戴して、修理して使用
出来るようにしました。
いただいたものは大正時代の日付が書かれていました。

子どもたちは、最初はおっかなびっくりでモタモタしていましたが
あっという間に上手にできるようになりました。
水路に落ちる子はいませんでした。
「落ちた子は、そのままプールに入るぞぉ~」と言ったのですが・・

矢部 顕




〔379〕「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり ⑤小学校学習田の肥料撒き(矢部顕さん)

2021年07月18日 | メール・便り・ミニコミ
 矢部顕さんの連載5回目です。彼は地域の小学校の外部指導者といったところでしょうか。

●福田三津夫様

「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり
⑤小学校学習田の肥料撒き

我が家のすぐ近くにある岡山市立浮田小学校の5年生は、自分
たちの田んぼで、総合学習の時間にお米つくりを体験します。

今年度の第一回目の作業は、田んぼへ肥料を撒くことです。
3aの田に15kgの肥料を撒くのですが、グループごとに
均一に撒くのにはどうすればよいかを考えてから、手で撒いて
いました。





撒いた後に、私がトラクターで耕うんして土に混ぜ合わせます。

私は、児童のお米つくりをアドバイスする近所の農家の
お爺さんなのです。

矢部 顕