後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔382〕「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり ⑧雨の季節は排水機の運転員の仕事もあります

2021年07月19日 | メール・便り・ミニコミ
●「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり
⑧雨の季節は排水機の運転員の仕事もあります

岡山のキャッチフレーズに「晴れの国・岡山」がよく使われます。
雨の降水量は全国的に見ても少ないそうです。

瀬戸内海地方はどこもそうですが、降水量が少ないこともあって、
かつては塩をつくる塩田が多かったのですから。
その塩田も今は工業地帯になってしまっていますが・・・

「晴れの国」とは言っても、梅雨は梅雨です。うっとうしい天気が
続いています。田に水が必要な田植えの季節に雨が降らないと困ります。

前にも申し上げましたが、住所が「岡山市東区沼」なものですから、
ちょっと雨が降ると雨水がぬけることなく、あっという間に沼状態です。

田植えを終えた水田の苗が見えなくなるほど、水に覆われます。
田んぼか道か水路か見分けがつかなくなります。(写真)







水がぬけないので、巨大な排水ポンプ(写真)を稼働させる必要があり、
定年すぎの村の年寄りが交代で昼夜の運転にあたります。
(会社に勤務していると昼夜の運転はできないからです)

また、岡山平野は江戸時代から海を干拓して農地にしていますので、
その農地に水を供給するために用水路がはりめぐらされています。

用水路があるということは、その途中に多くの樋門があって、水の
量をコントロールしているわけですが、その樋門の管理はやはり定年
すぎの年寄りの仕事です。
雨の量によって昼夜の別なく見回って、樋門の開閉などの調節をしない
といけないからです。

用水路に落ちて亡くなる老人が日本一多いのが岡山ということらしい
のですが、岡山の老人が特別ボケている人が多いわけでなく、樋門が多く
それだけ昼夜の別なく見回って働いているから、落ちる確率も高いと
思われるのです。なんちゃって・・・・

矢部 顕