2024年8月4日(日)、清瀬市児童センターころぽっくるホールでNPO法人清瀬子ども劇場の主催の映画「夢みる公立校長先生~子どもファーストな公立学校の作り方~」を観ました。事前にチィケットを購入して地域の仲間4人で出かけました。焼け付くような猛暑の中でしたが、会場にはかなり多くの人が訪れていました。
まずはいただいたチラシから紹介しましょう。
更なる作品情報です。
■映画.com 作品情報より
「いただきます」シリーズのオオタヴィン監督が「教育」をテーマに制作した映画「夢みる小学校」のスピンオフ作品で、“子どもファースト”な学校改革を行った6つの公立学校の校長先生にスポットをあてたドキュメンタリー。
60年前から通知表や時間割のない「総合学習」を続けてきた長野県伊那市立伊那小学校、2020年度の通知表を廃止した神奈川県茅ヶ崎市立香川小学校、校則をゼロにした東京都世田谷区立桜丘中学校、宿題を廃止した東京都武蔵野市立境南小学校などを取材するほか、元文部科学省事務次官の前川喜平、教育評論家の尾木直樹ら専門家にも話を聞く。
小泉今日子がナレーションを務めた。
2023年製作/82分/日本
配給:きろくびと、まほろばスタジオ
劇場公開日:2023年8月4日
監督
オオタヴィン
プロデューサー
オオタヴィン
撮影
オオタヴィン
昨今の教育状況にはあまり期待が持てないと感じている人にとっては、元気になる映画だと思います。一見の価値のある映画には間違いありません。
登場する7名の校長は通知表や宿題やチャイムや校則を廃止したり、校長室を開放したり、総合学習の改革に力を入れています。映画で強調されていることは、こうした取り組みが公立学校で実現可能だと言うことです。校長にやる気さえあればできないことではないということです。
この映画会は清瀬市・清瀬市教育委員会の後援を受けています。映画に登場する新宿区立西新宿小学校長井満敏校長がアフタートークに登壇しました。かつて清瀬市の教育委員会に所属していたということでした。指導主事だったのでしょうか、失念しましたが。
東京都の公立教師を33年体験してきた私としては何点か違和感を感じたのも事実です。
通知表の廃止には言及しても、原簿としての指導要録には一切触れていません。教育における評価の問題をどう考えているかは、残念ながらこの映画からはみえてきません。評価は避けて通れない課題ですが、例えば評価の一面としての学級通信などの実践もかなり積み上げられてきています。教師による70年代の評価権闘争なども想起されるべきでしょう。
平教師だった私は管理職試験を受ける気はさらさらありませんでした。主幹・副校長・校長などになることと自身の教育的信念との折り合いをどう付けていたのか知りたいところでした。