この日、三千院は「大根炊き」接待がありました。しかし、
京都の天然記念物が危機だ。昨今の異常気象で数百年にわたって繋いできた自然遺産が危ない。天台宗宝泉院は、大原の里の三千院の近く、呂川・律川の橋を渡ると大原談義(法然が念仏の功徳を説いた。)で有名な「勝林院」の塔頭である。そこは鳥居元忠の血天井も有名だが、こちらは特別天然記念物「五葉の松」が必見のお寺だ。
幹の白さが、痛々しい。
ネットから引用したが、左が元気な時、右が今。(左下の看板で比較)
金閣寺の「陸州の松」、善峯寺の「遊龍の松」と並び、京の三松と称えられる。昨年の大雨で京都の各地で被害が出た。平野神社の本殿が倒壊したり、また鴨川の土手が決壊して話題になったが、実は深刻なのがその後の歴史的天然記念物への影響だ。
ここ宝泉院の「五葉の松」が、深刻だ。樹齢700年というから南北朝時代のものである。山門から眺める松の天頂部は富士山の姿を思わす見事さで、またその枝ぶりもすさまじく本堂内の庭園を眺めながら強く感動した事を覚えている。しかし現在は見るも無残なものであった。詳しい事は分からないが、腐った枝を剪定することで元気な枝がよみがえるのだろう。ただ、多くの枝を切り落とし、根幹の幹の薬剤が塗られた姿は見るに堪えない。
庭師の腕だけでなく、植物学や遺伝子関連の研究も含め支援をお願いしたい。
因みに、近くには「実行院」不断の桜が有名だ。また、承久の変で流された後鳥羽・順徳の両上皇(親子)の陵墓がひっそりとあった。
そうか?先ほどの「五葉の松」は、その直後から生きているのか??