アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

545  アチャコの京都日誌 新シリーズ 祝新元号 京都100寺巡礼

2019-02-14 09:46:56 | 日記

アチャコの京都100寺巡礼

 

1番 頂法寺(六角堂)

京都府京都市中京区六角通東洞院西入

正式名 紫雲山頂法寺

創設  聖徳太子

宗派  単立(天台宗系)

本尊  如意輪観音(秘仏)

「頂法寺」の画像検索結果

 

京都の不動産物件を言う場合、「田の字」の内とか外とかという表現をする。碁盤目の京都市内で、北は丸太町通、中心の四条通、南の五条通、そして、東は東山通、中心は河原町通か烏丸通、西は堀川通をトータルで「田の字」と呼ぶ。その内側を京都の中の京都という意味だ。その中心地が六角堂だ。まさに境内には「京都のへそ」と呼ばれる石がある。

京都一の繁華街である「寺町・新京極」にも歩いて行けるし祇園界隈にも足を伸ばせば15分~20分で行ける。

頂法寺はその本堂が、六角形なので通称六角堂と言うが、江戸時代の一時期六角ではなかったらしい。創建は聖徳太子だが、親鸞聖人が比叡山から降りてここで「夢告」を得た事が有名だ。また、代々の住職が池坊を名乗り、御本尊に花を供えた事から、立花し華道の家元としての方が有名になっている。一昨年の映画、「花戦(はないくさ)」で詳しく描かれた。

御本尊は、如意輪観音(座像)だが、秘仏で普段はお前立を拝む。そのお前立は6臂の観音様だが秘仏は2臂らしい。

平安遷都以前から、平等寺(因幡堂)行願寺(革堂)と並んで「町堂」と言って庶民に親しまれていた。六角堂は、平安京造営の時に、条里制の通りが寺のど真ん中に位置する事となり、取り壊しの危機があったが、お堂自らが北方に移動したと言う。現在は、聖徳太子に因み、「学業成就」の御利益を期待する人で賑わう。昨年秋には、狭い境内で高級ブランドのグッチが大々的に販売キャンペーンを行うなど現代の「町堂」の存在感を発揮している。

筆者は、京都に宿泊した時は、早朝の六角堂にお参りするのが習慣だ。まず、5時の鐘楼の音で起こされる。アラーム時計ではない目覚めは至福の瞬間だ。そして、早朝の空気が澄んだ中、山門をくぐって線香をあげて手を合わせる。朝から丁寧に読経の声が奥から聞こえる。前立の御本尊如意輪観音に手を合わせる。空を見上げれば大空が広がるはずだ。しかし実際はどれも違う、六角堂を見下ろすようなマンション街がそびえ立ち、特に気になるのが池坊の本部ビルが本堂の数倍の存在感を誇っている。なお、読経は録音、鐘はオートマチックである。残念!

次は、京都3大町堂(六角堂・革堂・因幡堂)の内、平等寺因幡堂へ。

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