京都観光のおすすめコースを考えます。
希望地域・日数・人数と年齢層など教えてください。
勿論 匿名でも結構です。
akifa@aria.ocn.ne.jp アチャコちゃんへ
43番 祇王寺
山号 高松山
宗派 真言宗大覚寺派
開基 良鎮
本尊 大日如来
正式 高松山往生院祇王寺
こちらの苔庭も見どころ
嵐山方面は、渡月橋から天龍寺前を通り竹林の中を、野宮神社から常寂光寺・二尊院と巡るのが定番の散策コースだ。途中JR嵯峨野線(福知山線)の踏切を渡る。近年、昔のアイドル歌手が線路に若干入り込んで自撮りし炎上したところだ。それ以来、線路に立ち入って自撮りする輩(やから)が増えたのは皮肉な事だ。二尊院を越えると景観保全地区の嵯峨鳥居本地区に至る。そこに祇王寺がある。因みに関係の深い大覚寺との共通券がありそれぞれ行くより200円安い。
祇王寺は、その複雑な物語と神秘的な庭園が見どころである。まず、創建は良鎮という浄土宗の僧が往生院として始めた。しかし平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王が出家した事で歴史に名を残す。
遊女白拍子のドロドロ劇(死後も地下で大変)
白拍子とは、女性が男性の格好をし踊りや音曲を披露し場合によっては伽の相手もした高級遊女である。若い清盛は祇王という人気白拍子を寵愛する。因みに母の刀自も有名な白拍子であった。清盛は親子ともども愛したのではないか。しかしその後、寵愛は仏御前という別の白拍子に移る。なんと仏御前は祇王の口添えによって清盛に近づいたのである。絶望した祇王はここ放生院で出家した。その為、寺名もその頃から祇王寺と呼ばれる。堂内には、母の刀自と妹の妓女に加え仏御前の像も並んで安置されている。一時4人はそろって仏道修行に励んだと「平家物語」には記されているが、さらになんと傍らには清盛の像もあり、地下ではどんな争いが起こっているのか心配する筆者である。