アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

590 アチャコの京都日誌 新シリーズ京都100寺巡礼 45番 西明寺(槇尾)

2019-04-10 10:13:27 | 日記

45番 西明寺

京都市右京区梅ケ畑槇尾町2

山号  槇尾山

宗派  真言宗大覚寺派

開基  智泉

本尊  釈迦如来

Saimyoji Kyoto Kyoto16n4592.jpg

京の三尾

いよいよ周山街道を北上し洛外へ出て京の「三尾」を訪ねる。京都駅から車で小一時間、44番愛宕念仏寺からは15分くらいだ。三尾とは、高雄・栂尾・槇尾だ。??高雄は尾ではない。東京の高尾山と紛らわしいからか?あるいは、近くの水尾とで三尾ではないのか。

さてこの三山を整理する。表で整理すると、

 

高雄山

槇尾山

栂尾山

寺院

神護寺

西明寺

高山寺

宗派

高野山真言宗

真言宗大覚寺派

真言宗単立

開基・開祖

和気清麻呂・空海

智泉

光仁天皇・明恵

国宝など

似せ絵(伝頼朝像他)

薬師如来像など多数

清凉寺式釈迦如来

(重要文化財)

鳥獣人物戯画他

石水院

主な行事

虫払定(春)

柴燈護摩法会

 

トピック

かわらけ投げ

桂昌院が再興

本茶(最古の茶園)

 

 

 

 

この中で、神護寺や高山寺という大きな寺を紹介するのは、このシリーズの本意ではない。西明寺は神護寺の近く清滝川沿いの山肌に建つ。創建は平安時代初期空海の直弟子、智泉大徳である。当初は神護寺の所属であったが、度々の戦乱で幾度も焼失する。槙尾のこの地にまで戦争の影響があるとはとても考えられないのだが、当時各寺院は争いの拠点になったようだ。徳川将軍綱吉の母桂昌院の再建と言われているが、後水尾天皇の皇女徳川和子(東福門院)という説もある。

清凉寺式とは

西明寺はそこに行くまでの清滝川沿いのそぞろ歩きが楽しい。夏は川の緩やかなところで川遊びする子供たちの歓声が聞こえる。秋は紅葉のトンネルをくぐる。冬の寒い時でも積雪時は写真マニアで賑わう。勿論春から夏に向けての百花繚乱も楽しめる。山すそをかけ上るように山門を入る。狭い境内だが歴史を感じる。本堂内に入って本尊の釈迦如来を鑑賞する。清凉寺式と言われる形式は、中国からの伝来でインド仏像の原像であるらしい、それを摸刻して持ち帰ったものが嵯峨清凉寺のものであり、さらにそれを摸刻したものを清凉寺式と言い鎌倉時代には例が多いと聞いている。時間をかけてゆっくり境内の静寂を楽しんで次に向かう事とする。

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