42番 二尊院
京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
山号 小倉山
宗派 天台宗
正式名 小倉山二尊教院華台寺
本尊 釈迦如来・阿弥陀如来
開基 円仁・嵯峨天皇(勅願)
あの世への送り(発遣)もお迎え(来迎)もこのお寺で出来る。
小倉山の山麓に3つの寺が連続する。南から常寂光寺、二尊院、祇王寺と続き、さらに愛宕念仏寺の順序で巡る。二尊院はまず寺名に興味をそそられる。発遣の釈迦如来、来迎の阿弥陀如来の二つの御本尊を持つお寺である。
正式には、小倉山二尊教院華台寺という。創建は平安時代初期の天台座主円仁(慈覚大師)で、鎌倉時代に法然の高弟の湛空が再興した。小倉山方向に総門を入ると有名な「紅葉の馬場」が迎えてくれる。初夏の青紅葉も素晴らしい。壮大な本堂の正面には二つの本尊が、左右対称に立っている。筆者など一般人にはどちらが釈迦で如来かは分からない。向かって右が釈迦如来で来世へ送り出してくれる。左が阿弥陀如来で来世から迎えてくれるのだという。
皇室との関係も別格に深い。
土御門天皇、後嵯峨天皇、亀山天皇の三代天皇の分骨位牌があり、皇室とのつながりが深い。後嵯峨の二人の子後伏見天皇と亀山天皇兄弟の皇位継承争いから、持明院統・大覚寺統の対立になりその後南北朝の騒乱へと続く、その原因をつくった3代の天皇が祀られているのが興味深い。
なお、本堂の勅額は後奈良天皇、唐門の勅額は後柏原天皇の親子が書いている。筆者が訪問した時にも御本尊の前には、今上陛下・皇后陛下両殿下下賜と書いた日本酒が供えてあった。
勿論、桜の季節も美しく季節季節の佇まいを見せてくれる古刹である。
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