㉚ アキレス腱切った
孫に嫉妬。ジージーのジェラシー。さらに断絶の危機。
孫が来た。いきなり嫌われた。この巨大な左足は異様に見えたのだろう。人間の足とは思えない。ジージーは、ロボットになったの?いつものように自分に近寄って来ない上に、足が異様に大きい。終始孫には近寄ってもらえなかった。
配偶者と国交を断絶したままの吾輩は、アキレス腱・配偶者・そして、孫との絆も断絶されるのか?
これではわが国家の存続が危うい。しかも、配偶者も娘も関心は、もっぱら孫に集中する。日常、丁寧な介護はされていない吾輩には、一層の疎外感が襲って来る。「居たの?」そんな空気感の中、遠くから孫の可愛い所作を眺めているだけである。
自宅前の公園に孫を遊ばすのを見に行く。配偶者の「何しに来たの?」と言わんばかりの視線を無視し春の暖かい日差しに、久しぶりに身を委ねる。ひと時の至福の時だ。
しかし、すぐに現実に直面する、「私たちこの子連れて向こうの公園まで行くから家に帰っていて・・・。」冷たく言われ、すごすごと家の中へ、「わしも仲間入れてくれ。」とも言えず、孫も吾輩に見向きもせず立ち去って行く。
歩けるようになったら、孫を独占して遊んでやろう。しかし、断絶したこの孫との絆は、繋がるのか?
アキレス腱が繋がるよりも難しいかも??