気の向くままに、今日の話題をお届け

以前は、Gazooブログ「今日の話題は」をやっていました。
基本、忘備録的日記です。

新雪の怖さ

2011-01-31 23:22:31 | 日記

子供の頃、新雪は柔らかいから、屋根から落ちても安全と思っていました。

高校時代、その考えが一変した出来事がありました。
それは、初めて「2mの新雪」のあるスキー場で滑った時のお話。

それまで、雪上車で整地されているスキー場でしか滑った事がなかった私。
新雪には憧れていたが、あれ程難渋する代物だったとは思っていなかった。

まず、スキーが10cm以上埋まった状態で滑る事になる。
スキーが雪の壁に阻まれて全然自由が利かず、まっすぐ滑るだけ。
ターンしようとして失敗、バランスを崩してものの見事にコケた(^^;)

さて、ここまではまだマシだった。
本当の恐怖はここから始まった(大汗)

起き上がろうして上を向くと、顔から少し上に白い壁に囲まれた空が見える。
体が雪の中に埋まっているわけ。
雪に埋まりながら、両手を何とか上に上げて、ストックを雪に突いて起き上がろうとした。
ズボっとストックは40cm近く下まで刺さってしまい、体を支える事ができない。

「えっ!? 起き上がれない!」


かなりパニックに近い状態になりました。
何しろ一緒に滑っていた友人は傍にいない。
何度と無く起き上がろうとしても、ストックを突いてそれを支えに起き上がる事が出来ないので、結局元の位置まで沈んでしまう。
(元の位置は私の体で雪が押しつぶされているので、それ以上沈み込まないのです。)

スキーの板が足についているが、それで足が上になったままなので、動きがとれずに反って邪魔(^^;)
まずは外して、体の上下がまともになるように試みる事に・・・。
しかし、これが更に「危険」な状態に陥るきっかけになるのでした・・・

板から外されて自由になった足は、逆に柔な新雪では支えきれず、ズブズブと沈んでいく・・・。
まるで「底なし沼」

こうなってしまうと、「命綱」は目の前の「雪の海に浮かんでいる」さっきまで私が履いていたスキーの板。

スキーの板を雪の上に正しい状態に渡し、まるで丸木橋によじ登る様に何とか板の上に這い上がったのでした。
それでも、スキーの板ですら私が上に上がる時に下に沈んで、雪面から40cm程下の位置でようやく安定。
そこで何とか立ち上がれました

この間15分はかかったかと・・・。


新雪の上に屋根から落ちたのなら、その衝撃で死んでしまう事はまず無いような気がします。
少なくともこの経験をするまでは、「新雪の上に落ちるほうが安全なのでは?」なんて思っていました。

しかし、背丈よりも高く積もっていたら、落ちたら最後すっぽり埋まって身動きが取れなくなる。
頭から真っ逆さまに落ちた場合、恐らく身動きできずに窒息死。
足から落ちた場合でも、身動きできずにそのまま凍死。
そんな状況に陥るであろう事を、この経験は教えてくれました。

このスキー場での体験以来、新雪の怖さを知ったEP82-SW20でした(^^;)






コメント

--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。

まめ八 [2011年2月1日 21:00]
こんばんわ。
雪の本当の恐ろしさは九州の人間には解らないでしょうね。
ただ、九重に泊まりに行った時、屋根に厚く積もった雪が圧雪となって下の方が氷になっているのを見た時に、こんなのが落ちてきて頭にでも当たったらまず死ぬな!と思いました。
底なしに沈んでしまう雪の恐ろしさはロシア戦線の戦記を読むと良く解ります。
覆帯ですら沈み込んで身動きが取れなくなってしまうそうですから。。。
余りに雪が酷く降る時には、戦闘不能となってドイツ兵とロシア兵が同じ藁山で身を寄せ合って雪と寒さから身を守ったなんて話が残っているくらいですから。。。(^_^)
EP82-SW20 [2011年2月1日 22:57]

>まめ八さん、こんばんは。 コメントありがとうございますw

おお、東部戦線でもそんな逸話が・・・。
私も雪国ではツララは気をつけています。
また、まず私のところでは雪は降らないのですが、積もったら家の出入りは屋根の雪を気にしています。
こちらでは雪の塊が直撃したところでたいした怪我はしないと思いますが、痛い思いはしたくないので・・・(^^;)

BOSS & GON ! [2011年2月12日 21:24]
こんばんは、BOSSとGONです。
> 足が上になったままなので、動きがとれずに反って邪魔(^^;)
日帰りスキーが多かったので新雪の経験はあまりないのですが、もがけばもがくほど体が雪に沈み、スキーが上に来たことはあります ^_^;
それから小一時間車の中で睡眠したら50cmも雪が積もり、雪国の雪の恐ろしさを実感したことがあります。
EP82-SW20 [2011年2月14日 23:13]

>BOSS & GON !さん、こんばんは。 コメントありがとうございますw

あらら、似たようなご経験がお有りですか(^^;)
おお、雪中の車中仮眠。
50cm積もってしまったら、エンジン掛けていたら下手すれば一酸化炭素中毒になっていたかもしれませんね。
雪って侮れませんよねぇ。
本日はこちらも「雪国」ですw
けいづか木の子 [2011年2月18日 21:27]
こんばんは~。
今、バックカントリーが流行ってますがすごい深い新雪の上を滑るんだろうけどどうなんでしょうね~??

確かに・・・
新雪の上に落ちたらふわふわで怪我しないように思いますよね。絶対埋まりますね(恐)
雪国に住んでててもスキー場には行かないので・・ただ恐いのは・・・雪道運転(泣)
EP82-SW20 [2011年2月19日 21:08]

>けいづか木の子さん、こんばんは。 コメントありがとうございますw

新雪は、相当テクニックが必要とこの時思いました。
ふわふわとショックは吸収してくれると思いますが、埋まってしまってはどうしようもないですからねぇ・・・(^^;)
雪道運転は、「雪の気持ち」になって走れば、自爆する可能性はぐんと減りますよw

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« メタポリスの雨 | トップ | 映画「アマルフィ 女神の報酬」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事