エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

立春の月

2012年02月06日 | 日記
立春の月は満月ではないけれど、冴え冴えとしている。
そして暖かい色彩で中空にかかっている。



目視だと、あたかも間もなく満月かと見まごうばかりである。
カメラで見ると、満月にはまだ少し間があると直観できる。

月は不思議である。
自らは発光していないにも拘らず、煌々と輝く。

古人が「ウサギが餅搗き」をしているように見たり、かぐや姫を迎えに牛車が降臨したり、あるいはまた羽衣伝説であったり、月には飛天がいるかの錯覚を現世の私たちにも与えてくれる。
夢多き月である。



ところで、諏訪湖の御神渡は正式に認定された。
目出度いのである。

幕府や藩主への報告は、優れて貴重なデータである。

とりわけ江戸時代からは御神渡りのできる方向と農作物の作柄の関係が記録の中で重視され、そのデータは現在の御渡り神事でも行なわれている「年占い」に反映されているのである。



一般的には、『結氷の早い年は豊作。遅い年は不作』『御神渡りのできた方向が下諏訪町の下社方面の時は豊作、天竜川方面は不作』といわれている。

湖に氷の張らなかったいわゆる「明きの海(あきのうみ)」の場合も不作とされているのである。

確かに、ここ数年は政治的不作である。
神様の深慮遠謀には感服するしかないのである。
何処かの政治家は諏訪湖の氷の上で寒さを実感すると良い。
ワカサギが瞬時に凍る寒さなど御存じないだろうからである。

ところで、我が家の福寿草は満開である。



全部で10輪は咲いている。



買い得であったこの福寿草。
この冬、いっぱい楽しませてもらっている。

立春の日、変わらず咲き続けて光を集めている。
暖かい花である。




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 荒野人


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