エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

今年のメジロ

2013年01月18日 | ポエム
今年、とうとうメジロと出会った。
可愛らしい白い目。
ウグイス色の小さな体。



思わず、快哉を叫んだものであった。
春の確かな「兆し」を満腔で感じたのである。
その「快哉」である。

マユミの実の弾けた枝に止まっている。
でも、彼らは数匹で群れつつ遊んでいた。



これが遊び場所である・
コムラサキシキブの枯れた枝を過日の雪が覆い、家のような佇まいにしている。
その雪の祠で遊んでいるのである。



しかも、その洞は上に空気の通る穴が開いている。
そこからも引っ切り無しに出入りして遊んでいる。

眺めていて飽きないのであった。



その楽しそうな様に、雀が飛来して来てチョンチョンと歩き回る。
小鳥たちの世界が広がって行くのである。

人間は、ただそっと見守るしかない。
足音でも立てようものなら、一斉に飛び去って行くに違いないのである。

メジロは春の季語である。
メジロで一句詠みたいけれど、その衝動は抑えておく。
一気に春を詠みたいからである。







「枇杷咲けば連られ笑みたるアブチロン」







上は枇杷の花、下の写真はアブチロンである。
アブチロンは季節感の無い花である。
言い換えれば、一年中どこかで咲いているからである。

様々な花の種類があって、探してみるのも楽しいのだ。
けれども、一年中咲いていると言う状況は、没個性になりつつあって気の毒な花である。



      荒 野人


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1 コメント

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Unknown (ripple)
2013-01-18 09:39:27
メジロが
うぐいす色であって
ウグイスは
くすんだ色をしている
天は二物を与えず

実際、うぐいすパンとかうぐいす餅とかはメジロ色をしていますね。
しかしメジロ色ではまったく色気がありませんね。
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