エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

冬の空

2018年01月13日 | ポエム
冬の空には、様々な言い方があるけれど・・・。
とりわけ昨日、大気は冷え込んでいるのだけれど・・・。

空は、緩んでいるのであった。
良く晴れているのである。



枯れきった葉が、まだ枝に付いていてそれはそれで哀しい。
空の青が目に痛いほど、鮮やかである。



枝が支える凍てる空、である。
句材としては、胸に落ち込んでくる。
琴線をいたく刺戟するのである。







「冬緩む蒟蒻版の描く雲」







だがしかし、雲のありさまは儚さを極めている。
くっきりとしていない、のだ。

そこが冬の緩みを感じさせるのである。
微睡んでいるのでは無い。
緩んでいるのである。


蒟蒻版、とは・・・。
寒天を作って、そこに絵を描く。
寒天に移った絵が乾かない内に、和紙をあててその絵を写す手法である。
境目の鮮やかではない、しかし情緒ある絵が写されるのである。


     荒 野人


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