エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

秋の長雨

2009年10月06日 | 日記
秋に入ったかな?と肌が感じた途端、長雨が始まってしまった。
昨日に引き続いて今日も朝から雨が降り濡(そぼ)っているのである。

紅葉しかけた木々の葉は、鮮やかに自分の埃を払ってしまっているけれどぼくの足元は濡れていて気持ちが悪いのだ。






            雨というリズムへ


        雨が降っている
        規則ただしく降りこめている
        雨はぼくの中にも降っている
        雨はあなたの中にも降っているのだろうか

        雨が刻んでいるこのリズムは
        絶望の淵から生還する兵士の希望にも似て
        ぼくを奮い立たせるのだ
         雨の刻む音程は
        1オクターブのトレモロだ
        その音程の中に
        雨の生涯が霧消していく
        霧消した音程は
        トレモロのまま階梯を螺子(ねじ)のように
        遠ざかっていく
        遠ざかる行為が霧消の客体であるのだ

        雨が水を叩く
        叩いて遠ざかっていく
        雨の音程がリズムに転化するとき
        ぼくは
        あなたの全てを希求する
        希求して
        あなたと同化するのだ








水の表だと、雨のトレモロがよく分かるのである。







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                   荒野人


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