「たちまち」秋が深まった。
昨夜から今日にかけての事である。
白秋から、やがて錦秋へと移る。
紅葉が里に下りてきつつある。
赤や、黄色や・・・そして葉が落ちていく。
栄枯盛衰ではないけれど、いつでも万全ではないぞ!
・・・と、人の傲慢を窘めるのである。
自然だから出来る。
構えたり、気取っていては出来ない。
だから、人には出来ない。
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今が、白い秋の最盛期であろうか。
白き在り!
と叫びたい程の喜びが横溢する。
この白萩は、美しい。
バージン・ロードを歩む花嫁のようだ。
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「白き在り時に艶(あで)やか軽かりき」
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この花は、茄子科に属する。
ヒヨドリジョウゴである。
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何故ヒヨドリと言う名前が冠されたのかは、浅学非才のぼくには分からない。
想像力も働かない。
語彙の貧困であるのかもしれない。
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これは、町中でよく目にする花である。
花を取って、吸うと甘い蜜が出てくる。
ほんの・・・少しだけどね!
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花の時期は長いから、きっと目にしている筈である。
名前は少しばかり長い。
「ハナゾノツクバネウツギ」である。
こうした、白き在る花々はもう少しだけ人の目を楽しませる。
それもしかし、錦秋までの余命である。
慈しんであげたい花々である。
もう一つ、今は絮の季節でもある。
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この絮は「ヒメジョオン」である。
花も咲いているけれど、絮になって風に乗る彼女もいる。
嗚呼、ゆかしき君よ!
荒 野人
昨夜から今日にかけての事である。
白秋から、やがて錦秋へと移る。
紅葉が里に下りてきつつある。
赤や、黄色や・・・そして葉が落ちていく。
栄枯盛衰ではないけれど、いつでも万全ではないぞ!
・・・と、人の傲慢を窘めるのである。
自然だから出来る。
構えたり、気取っていては出来ない。
だから、人には出来ない。
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今が、白い秋の最盛期であろうか。
白き在り!
と叫びたい程の喜びが横溢する。
この白萩は、美しい。
バージン・ロードを歩む花嫁のようだ。
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「白き在り時に艶(あで)やか軽かりき」
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この花は、茄子科に属する。
ヒヨドリジョウゴである。
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何故ヒヨドリと言う名前が冠されたのかは、浅学非才のぼくには分からない。
想像力も働かない。
語彙の貧困であるのかもしれない。
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これは、町中でよく目にする花である。
花を取って、吸うと甘い蜜が出てくる。
ほんの・・・少しだけどね!
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花の時期は長いから、きっと目にしている筈である。
名前は少しばかり長い。
「ハナゾノツクバネウツギ」である。
こうした、白き在る花々はもう少しだけ人の目を楽しませる。
それもしかし、錦秋までの余命である。
慈しんであげたい花々である。
もう一つ、今は絮の季節でもある。
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この絮は「ヒメジョオン」である。
花も咲いているけれど、絮になって風に乗る彼女もいる。
嗚呼、ゆかしき君よ!
荒 野人