
流木の陰に隠れ、その姿は謎のままだった。
夜になれば活動しているのだろうが、少しでも灯を点けると姿を隠してしまう。
今日も懲りずに眺めていたら、ちょろちょろと動き始めた。

タイガーシャークのような縞模様に間の抜けたヒゲ。
熱帯魚でもこんな愛嬌のある魚はめったにいない。
ちなみにマニア店で売っているものは数千円で取引されているらしい。
しかしワイルドを売られたらそりゃ希少種にもなるだろう。
いつか逃がしてあげようと思う私であった。
【アリアケギバチ:有明義蜂】(ナマズ目ギギ科)
ギギという魚の親戚で、九州西北部の固有種。
水から出すとギーギーと鳴くことからギギ、毒棘を持ち刺されると痛いことからギバチと名がついたという。
環境庁:準絶滅危惧
某S県:絶滅危惧Ⅱ類種