ちまたではデータ偽装や信頼性が問題になっているが、技術屋としては
『こんなことでおバカな連中が偉そうに騒ぎ出すこと』に心を痛めている。
以前、「お前達の出したデータは信用できるのか?」と言われたことがある。
・あんたはこれが何を表し、どんな意味を持つのか理解できているのか。
・信頼性の根拠を説明しても、それが何を証明することになるのかすら理解できないだろ。
・で、理解できなかったら繰り返し「信用できるのか?」と聞くのか?
・検証する能力のないやつが「信用できるか?」と問うことに何の意義もない。
・検証する能力があるなら、そんなことを聞くこと自体無駄である。
と答えたのが今の職場にいる一因だろうか・・・(笑)
もちろんデータが正しいかは重要である。しかしもっと重要なことはそのデータが何を表し、どんなことを教えてくれるか【隠されているものを分解し、精製し、『真実』という暗号を解き明かす】ことなのである。
データ自体はただの暗号のカケラなのであるが、意味もわからずカケラの収集に奔走し、カケラに傷が入っていると「価値がない」と言い出すおバカが多いのである。
本来「データを読む」という作業は知的で楽しいものでないといけない。
【データに込められた意味】
せっかく前回話題にしたのでシートベルトの資料(警察庁H16)を使って例示しよう。
まず、この資料データから警察庁が主張していることを示す。
・シートベルト非着用の致死率は、着用の場合の約37倍・・・
・後部座席におけるシートベルトの着用推進に重点を置いた・・・
ここで、データを使って簡単な計算をしてみると・・・
運転者の全死傷者 536,619人中ではベルト着用97%、非着用3%となる。
また、一般道での運転者ベルト着用率は92%、非着用8%である。
つまり、下記の比率のとおりベルト非着用者は半分以下の割合でしか死傷事故を【おこさない】のである。
シートベルト着用の運転者の死傷 105 に対し
シートベルト非着用運転者の死傷 42
【結果:シートベルトしない人はする人に比べ圧倒的に安全運転である】
もちろん、シートベルトしない人が怪我をするような事故にあった場合、死亡率が高くなるのは警察庁のデータのとおりである。(これも本当は説明できない。なぜなら、非着用者が起こした事故が一般的なものより明らかに酷い事故が多かった可能性が想像できるからである。)
ここで皆さんにお尋ねしたい。「事故になった場合の生死」と「そもそも怪我をするような事故をおこしにくい」のどちらを求めるだろうか?
主張する調査結果については、いろいろな要因を考える必要がある。
・ベルトしないような態度の運転者は若者が多く運動神経がいい。
・ベルトしない運転者は無意識に恐怖感を感じて運転している。
・ベルトしない運転者には職業ドライバーなどプロが多い。
他にもいろいろあるだろうが、何が大きな要因かはわからない。
しかし反対に「シートベルトをすること自体」が死傷事故の要因になっている可能性も全く否定できないのである。
同じように計算してみると、死傷事故の発生割合は、
シートベルト着用の助手席 111 に対し
シートベルト非着用助手席 47
シートベルト着用の後部席 389 に対し
シートベルト非着用後部席 75
【結果:後席にシートベルトをさせるような人の車に乗ってはいけない】
要因は不明であるが、勝手に考えると、
・後席にシートベルトさせるような人は運転が下手。
・法令を守ることが絶対で、周辺に気を配らない迷惑なわがまま運転者。
・シートベルトから脱出できなかった等、構造上の問題。
本当になぜこのようなことがおこるのかは想像の域をでませんが、このような結果は簡単に導き出せるはずです。
あなたなら、この結果から「後席シートベルトを推進しよう」と思いますか?
【同じデータ】から警察庁はそういう対策を出しています。
明らかに【国民はバカだと思っている】ことの証明ではないでしょうか。
このような【バカはすぐ騙される】というようなことのないように、「データを読む」ことを普段から身につけたいものです。
『こんなことでおバカな連中が偉そうに騒ぎ出すこと』に心を痛めている。
以前、「お前達の出したデータは信用できるのか?」と言われたことがある。
・あんたはこれが何を表し、どんな意味を持つのか理解できているのか。
・信頼性の根拠を説明しても、それが何を証明することになるのかすら理解できないだろ。
・で、理解できなかったら繰り返し「信用できるのか?」と聞くのか?
・検証する能力のないやつが「信用できるか?」と問うことに何の意義もない。
・検証する能力があるなら、そんなことを聞くこと自体無駄である。
と答えたのが今の職場にいる一因だろうか・・・(笑)
もちろんデータが正しいかは重要である。しかしもっと重要なことはそのデータが何を表し、どんなことを教えてくれるか【隠されているものを分解し、精製し、『真実』という暗号を解き明かす】ことなのである。
データ自体はただの暗号のカケラなのであるが、意味もわからずカケラの収集に奔走し、カケラに傷が入っていると「価値がない」と言い出すおバカが多いのである。
本来「データを読む」という作業は知的で楽しいものでないといけない。
【データに込められた意味】
せっかく前回話題にしたのでシートベルトの資料(警察庁H16)を使って例示しよう。
まず、この資料データから警察庁が主張していることを示す。
・シートベルト非着用の致死率は、着用の場合の約37倍・・・
・後部座席におけるシートベルトの着用推進に重点を置いた・・・
ここで、データを使って簡単な計算をしてみると・・・
運転者の全死傷者 536,619人中ではベルト着用97%、非着用3%となる。
また、一般道での運転者ベルト着用率は92%、非着用8%である。
つまり、下記の比率のとおりベルト非着用者は半分以下の割合でしか死傷事故を【おこさない】のである。
シートベルト着用の運転者の死傷 105 に対し
シートベルト非着用運転者の死傷 42
【結果:シートベルトしない人はする人に比べ圧倒的に安全運転である】
もちろん、シートベルトしない人が怪我をするような事故にあった場合、死亡率が高くなるのは警察庁のデータのとおりである。(これも本当は説明できない。なぜなら、非着用者が起こした事故が一般的なものより明らかに酷い事故が多かった可能性が想像できるからである。)
ここで皆さんにお尋ねしたい。「事故になった場合の生死」と「そもそも怪我をするような事故をおこしにくい」のどちらを求めるだろうか?
主張する調査結果については、いろいろな要因を考える必要がある。
・ベルトしないような態度の運転者は若者が多く運動神経がいい。
・ベルトしない運転者は無意識に恐怖感を感じて運転している。
・ベルトしない運転者には職業ドライバーなどプロが多い。
他にもいろいろあるだろうが、何が大きな要因かはわからない。
しかし反対に「シートベルトをすること自体」が死傷事故の要因になっている可能性も全く否定できないのである。
同じように計算してみると、死傷事故の発生割合は、
シートベルト着用の助手席 111 に対し
シートベルト非着用助手席 47
シートベルト着用の後部席 389 に対し
シートベルト非着用後部席 75
【結果:後席にシートベルトをさせるような人の車に乗ってはいけない】
要因は不明であるが、勝手に考えると、
・後席にシートベルトさせるような人は運転が下手。
・法令を守ることが絶対で、周辺に気を配らない迷惑なわがまま運転者。
・シートベルトから脱出できなかった等、構造上の問題。
本当になぜこのようなことがおこるのかは想像の域をでませんが、このような結果は簡単に導き出せるはずです。
あなたなら、この結果から「後席シートベルトを推進しよう」と思いますか?
【同じデータ】から警察庁はそういう対策を出しています。
明らかに【国民はバカだと思っている】ことの証明ではないでしょうか。
このような【バカはすぐ騙される】というようなことのないように、「データを読む」ことを普段から身につけたいものです。
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