「サウルはサムエルに言った。『私は罪を犯しました。兵たちを恐れて、彼らの声に聞き従い、主の命令と、あなたのことばに背いたからです。』」(Ⅰサムエル15:24新改訳)
箴言に「人を恐れると罠にかかる」と記されている(29:25)。サウルがもし現代の首相だったなら、話のわかる指導者として尊敬されたであろう。しかし、神の前には通らない。▼神に命じられたことは、どれだけ人に反対されても頑(がん)としてゆずらず、最後まで守り通さなければ王として失格である。サウルは人一倍名誉心が強く、王として君臨(くんりん)することに執着(しゅうちゃく)していた。だから民の意見を受け入れ、預言者サムエルの忠告を無視したのである。▼アロンもそうだった。シナイ山のふもとでモーセの下山が遅れたとき、不安に駆(か)られたイスラエル人たちが金の子牛を作ってお祭りをしてくれと、つめよったとき、「そんなことは絶対にだめだ」と拒否(きょひ)しないで偶像を制作、民を悲惨な結果に陥(おとしい)れたのである。▼キリスト者は徹頭徹尾(てっとうてつび)主に従わなければならない、ゲヘナに落ちたくなければ・・。