しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <神があなたとともに>

2024-12-19 | Ⅰサムエル記
「これらのしるしがあなたに起こったら、自分の力でできることをしなさい。神があなたとともにおられるのですから。」(Ⅰサムエル10:7新改訳)

神はサムエルの手でイスラエル初代の王としてサウルをお選びになった。ここに彼が新しい心を与えられたことが記される。だがこれはキリストを信じて新生することとは違う。その証拠に、彼は預言者の一団に加わって預言したが、その内面はもとのままであった。▼この後の展開を見ると、はなばなしい活躍(かつやく)を見せたものの、サムエルとの約束も守らず、次王として選ばれたダビデをねたみ、生涯にわたってその生命をねらい続けた。つまり新約聖書の聖霊の満たしとは全く異なる次元の経験だったのだ。▼主は御国に入れず悲しむ信仰者たちに言及された。「その日には多くの者がわたしに言うでしょう。『主よ、主よ。私たちはあなたの名によって預言し、あなたの名によって多くの奇蹟を行ったではありませんか。』しかし、わたしはそのとき、彼らにはっきり言います。『わたしはおまえたちを全く知らない。不法を行う者たち、わたしから離れて行け。』」(マタイ七22以下)▼その日、つまり主がお出でになり、審判の座に着いたと、人を測る究極の基準は愛以外にはないであろう。私たちは神への愛と隣人への愛に、どのように生きたかを尋ねられ、調べられる。そして永遠の運命、行く先が決定されるのである。「たとえ私が預言の賜物を持ち、あらゆる奥義とあらゆる知識に通じていても、たとえ山を動かすほどの完全な信仰を持っていても、愛がないなら、私は無に等しいのです。」(Ⅰコリント13:2同)