しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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聖日の朝に <エノクとノア>

2024-12-15 | みことば静想
「アダムから七代目のエノクも、彼らについてこう預言しました。『見よ、主は何万もの聖徒を引き連れて来られる。すべての者にさばきを行い、不敬虔に生きる者たちのすべての不敬虔な行いと、不敬虔な罪人たちが主に逆らって語ったすべての暴言について、皆を罪に定めるためである。』」(ユダ14、15)

神は罪と不道徳のため堕落した最初の人類を大洪水により滅ぼされたが、その前にエノクを生きたまま天に移るようにされた。ではいったい、エノクはどのような生涯を送っていたのであろうか。それを解くカギが冒頭のことばである。▼これを見ると、エノクがキリストの再臨を信じ、当時の人たちに警告していたことがわかる。すなわち神は突然大洪水を来たらせたのではなく、三百年の長きにわたって審判の到来を告げ、悔い改めを呼びかけていたのである。特に大洪水発生の百年前になるとノアが箱舟の建造を始め、エノクの警告をさらに現実のものとして審判の切迫を知らせたのであった。ちなみにエノクの息子メトシェラは寿命969歳、大洪水の年に死んでいる。▼エノクは空中携挙にあずかるキリストのはなよめたち、ノア一家は艱難時代を通って救われる聖徒たちの型だといわれている。今の世界を見ると、時が近づいているのを思わずにいられない。