「全イスラエルは、ダンからベエル・シェバに至るまで、サムエルが主の預言者として堅く立てられたことを知った。」(Ⅰサムエル3:20新改訳)
ダンからベエル・シェバまでとは、当時のイスラエル全国を指す言葉。▼テレビも何の通信手段もない時代、人々はサムエルこそ神がお立てになった本当の神の人だと悟ったとは不思議な表現である。しかしこれが神の霊によるみわざだ。今日もそうである。何の宣伝をしなくても、また吹聴(ふいちょう)して歩かなくても、人から人へ、町から町へとサムエルの評判が広まって行ったように、福音は野火のごとく「延焼(えんしょう)」していくであろう。もし御聖霊の働きが聖書どおりに進められるならば・・。▼現代もその意味で、ほんとうの信仰復興が必要とされている。パウロがコロサイの信徒たちに、「この福音は、あなたがたが神の恵みを聞いて本当に理解したとき以来、世界中で起こっているように、あなたがたの間でも実を結び成長しています」(コロサイ1:6同)と語ったように。またパウロの敵ですら「この男はまるで疫病のような人間で、世界中のユダヤ人の間に騒ぎを起こしている」(使徒24:5同)と訴えたように。