しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <激しい戦い続く>

2024-12-26 | Ⅰサムエル記
「サウルの一生の間、ペリシテ人との激しい戦いがあった。サウルは勇気のある者や、力のある者を見つけると、その人たちをみな、召しかかえることにしていた。」(Ⅰサムエル14:52)

サウルはその敬虔さにおいてダビデのようではなく、表面的な信仰者であった。そのためにペリシテ人に対して徹底した勝利を得ることができず、苦戦することも多かったと思われる。そこで彼が取った方法は、強そうな者、勇気のある者を見つけると積極的にイスラエル軍に加えて、軍の強化をはかるというものであった。▼後に王になったダビデはそうではなかった。彼は戦いが起きるたびに泣いて神に祈り、その助けを請い求めたのだ。それが詩篇の至るところに記されている。神は自己の力をあてにする者を喜びたまわない。どこまでも主のあわれみを求め、祈りと信頼の霊をもってよりすがる者を喜ばれる。▼結局、サウルはその生涯に行きづまり、最後は一家全員がペリシテ人に殺されるという悲惨な結果になった。私たちも自己の才能や強さ、能力の偉大さに頼ってはならない。かならず墓穴を掘ることになるから。