しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <クレタ人>

2025-01-03 | テトス書
「クレタ人のうちの一人、彼ら自身の預言者が言いました。『クレタ人はいつも嘘つき、悪い獣、怠け者の大食漢』この証言は本当です。ですから、彼らを厳しく戒めて、その信仰を健全にし、ユダヤ人の作り話や、真理に背を向けている人たちの戒めに、心を奪われないようにさせなさい。」(テトス1:12~14新改訳)

テトスは地中海の島、クレタで宣教に従事していたが、パウロは住民をどのように指導すべきか、書簡を書き送った。それがテトス書である。たぶん多くのクレタ人がユダヤ教を信じていたと思われるが、その生活は少しもきよさがなく、表面的なものであった。本書には「健全な信仰」という言葉がたびたび出ていて、問題を解くかぎになっている。▼信仰生活には健全さがなければならない。キリスト者になったと言っても、御霊による聖化の実、すなわち、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制といった徳が結ばれていなければ不健全な信仰になる。だから町ごとに選ぶ教会の長老と監督の指導力と品性が、ひときわ重要になる、使徒はそう主張したのだった。