個人的に2017年夏アニメのダークホースだったメイドインアビス。 素晴らしい完成度のアニメに影響されて原作6巻読破したとこ。
謎は謎のまま、触れない部分には全く触れない作風が想像の余地をたっぷり含んでいて大変面白い。色々と個人的な考察をしてみる。
レグは何なのか。
1900年間誰も見たことも聞いたこともない自立型ロボットで奈落の至宝とされているレグは何なのか。 奈落の底から来たのか、何のために作られたのか。
いきなり結論から言ってみると、太古に存在した超文明で作られた自立型戦闘兵器なんじゃないかと思ってる。特性として、人の魂を宿すことが出来る。今のレグの魂はライザの夫、トーカなのではないかな、、。ライザは深層で自立型ロボットに遭遇。その個体は何らかの理由で魂が抜け落ちており、何らかの遺物でトーカの魂を召喚してロボットに移しこんだ、、
「僕の中に幾つもの『誰か』がいる感覚があった、、、 」
「レグ、あの子やはり探窟の技術は飲み込みが早かったね、色々思い出すまで行かせなくなかったはなかったなぁ、まぁ仕方ないか、なぁライザ」
もう行くよ,,,,ライザ,,,,
アニメ11話にてナナチの家の裏でレグが聞いた声は記憶を失う前にライザと同行していた時の自分の言葉なのでは。
オーゼンは記憶を失う前のレグを知っているのか。探窟の技術の飲み込みとはベルチェロ孤児院でのことを言っているのではないか。リコの元にレグが来ることを知っていた、、いずれ来ることを。 レグが度し難いと言ったことから、レグがラストダイブ後のライザの元にいたことを悟ったのかもしれない。そしてレグの正体も。
アビスとは何か。
太古の超文明世界、あまりにも発達し過ぎた人間の文明が、何かをきっかけに神的な何かの怒りに触れ罰を受けた。こう思う理由は遺物に戦争を彷彿とさせる兵器的な物が有ること。特に黎明卿が使ってるやつ。
あらゆる時間軸のあらゆる人間、町、物が混沌に追放されて、新しい世界が作られた。新しい世界は混沌を一部内包する形で再構成された。1900年前、どのように発見されたか分からないが、地底深くの混沌につながる縦穴の存在が分かった。それがアビスなのでは。
お祈り骸骨は太古の人間が罰に対して、神的な何かに対して祈りを捧げているのでは、、。
アビスの深層では地上と時間の流れが異なる点からの考察。。
上昇負荷とは何か。
人間を対象に身体や精神の異変・不具合が起きる。元は人間である成れ果ても対象。ロボットには影響無し。確認されてないが、原生生物にも影響無いのでは。
人間が人外のものに変異する点についてはネットで調べてると、やはり神話上に有る罰としての変身が近い気がする。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/変身譚
アビスの意思、神的な存在の意思というよりは、ただの現象と化しているとは思う。。
アビスの考察と合わせて考えると、例え混沌に人間が残ったとしても、そこから新しい世界へ逃れる術は無い最後に残された罰と言うべきか。。
遺物とは何か。
深層に行くほど機能性の高い遺物が見つかる。地上の世界には無い技術で作られたいわゆるオーパーツ。現実世界でいうと、完全に真円の球体とか、緻密に掘り起こされた水晶髑髏とかナスカの地上絵とか。それらは工夫さえあれば大昔の技術でも時間をかければ作れるらしい。もしメイドインアビス的な遺物を現実に想像するとすればそんなものではなく、それが何で出来ていて、作り方が想像も出来ない。どんな原理で動き、何に使うかすら分からないものが遺物である。
特に存在を消し去る、時を止める、死んだ生物に生を与える奈落の至宝、特級遺物は、やはり行き過ぎた文明を感じる。 現実でいうところのブラックホール生成、タイムマシン、不老不死と、倫理的に説明不可能かつアウトなラインナップ。
アビス原生生物とは何か。
リコ達が色々と食している様子を見ていると、根本的には地上世界の生物と大きく違わず、環境に適応するべく進化したように見える。弱肉強食の世界。2層に地上から持ち込まれた生物所以の原生生物もいるし。
原生生物には探窟家を食料とするものもいる。ナキカバネは人間が助けを呼ぶ声を真似する。
深層にはタマウガチや7本の尾を持つサソリ、門番など地上の理りからかけ離れた生物がいる。門番と呼ばれる存在はまだ原作にも登場してないが、奈落の底へ向かう存在を拒むものとして、ただそこに住み着いた生物とは違う意味が有るように思う。
人外に変異してなお、価値を交換することで生きる成れ果て。
価値の清算とは誰が、何が行っているのか。
深層には何らかの理が存在している。恐らく上昇負荷と関係が有るように思う。上昇負荷の原因が何らかの作為的で有るとすれば、価値の清算もその何らかが行っているという風に。
奈落の底にライザはいるのか。
いると思う。いなければこの物語の緻密に設計された小さな風呂敷すら閉じる術が無くなってしまう。そしてライザは何をしているのか。これが謎。
武器と白笛を持たずにどうやって奈落の底に行ったのか。深層に存在する門番と呼ばれる存在とどうやって戦ったのか。殲滅卿という2つ名の真意とは、ブレイズリープを振り回すだけで説明が付くのか。謎が多い。
ライザはリコが奈落の底を目指すことが分かっていたのではないか。レグをリコの元に差し向けたのはライザである可能性が高い。
なぜ差し向けたのか。リコを守る為である。。が、それ以上の理由が浮かばない。
墓は誰が作ったのか。これはレグだと思う。
ライザは奈落で何らかの神的存在に接触した説。
アビスの存在認識を根底から覆す何かを知り、奈落に留まったかも。その理由として、地上に致命的な影響を及ぼす何らかの謎を掴んだ可能性。
ライザは上昇負荷の祝福により、遺物に頼らない超人的な能力を身に付けた説。
上昇負荷を受けず、原生生物をもろともしない。
一度は死に至り、何らかの方法で生きているかも。
ライザは人間では無くなり、何らかの神的存在になった説。
その存在になる為に、武器も笛も護衛のレグも生存の為に必要では無くなり、自身を死んだことにするようレグに話し、墓を作らせたかも。
うーむ、ライザは最後の謎だと思う。。
オース以外の地上の世界はどうなっているのか。
海外が有ることは、度々話に出てくるので、普通に存在して、必要無いから語られないのだろうか。 アビスが最後の深淵と言われている為、そこそこの文明、恐らくは蒸気機関程度の発達はしていて、地上の世界は探検され尽くしている。また、遺物はアビス以外の探検では見つからない。
特に考えても物語の謎とは関係無さそうだけど、関係が有るとすれば、奈落で宇宙規模の謎が判明した場合、もしくは、文明レベルから見て常に戦争が起きているとか、アビスの存在理由と絡んだ場合、突如として物語の中心で語られる可能性はゼロでは無いと思う。
色々考察してみたけど、謎は小出しに考察材料を出してくれるとまた楽しみが広がると思う。どう斜め上にいってくれるのか。原作の進行が楽しみ。