2014年11月15日公開『楽園追放-Expelled from Paradise-』
先日同様に新宿バルト9にて、2回目見てきました。
夜10時15分の回、終了時間が終電間際にも関わらず、結構人入ってました。ネットでの評判もいいし、口コミで広がっているんでしょうか。
驚いたのは昨日入荷したばかりのパンフが既に売り切れていたこと。
昨日買っておいて良かったです。。
※1回目の感想はこちら
2回目、テーマとされている『人間の尊厳』とは何か考えてながら見てみました。
ディーヴァでは無用なものとして切り捨てられ、人間が失ってしまったもの。。
生身の体で生きること、5感で得ることの出来る経験の素晴らしさは、ディーヴァではアーカイブされることなく
「進化」と銘打たれた超体験をもって人間の末裔を楽園に拘束している。
人間らしさを捨て、さらには地球をも捨てた人類とは逆に、地球で生きる人間の為に外宇宙にることを「存在意義」と言うフロンティアセッター。
この「存在意義」という言葉が、何だかぐっときました。
最終的にアンジェラ、ディンゴ、フロンティアセッターを結びつけていたのはこの言葉なんだと思う。
アンジェラが戦闘中に上空から地球を見下ろすシーン
あの時、地球を見て何か思ったんでしょうね。。
ディーヴァの暮らしの中で「コンテンツ」とされていたものは、地球の模倣なのに、実際の地上はとんでもないことになっている。
どうして人間は捨ててきたのか、自分がディーヴァ市民が知らない素敵なことが沢山有るのに。。。
自分がすべきことに気付いたのかもしれません。
水島監督が、あるインタビュー記事で「2回目は音に注目して下さい!」と言っていたので、注意して聞いてました。
色んな音が入ってますね、、凄く情報量の多い環境音、そして物の質感がリアルで手に取るように伝わってきます。
セルアニメの頃は音響効果で映像に質感を付与していたとエヴァの庵野監督が言ってましたが、楽園追放においては映像にも質感が際立っているし、その相乗効果はすごいです。
電脳世界から初めて地上に降立ったアンジェラが感じている生々しい音、それが観客にも伝わってくるようだなとおもいました。
質感だけでなくて、重さも伝わってきたんですよね。。 これって凄く重要な要素だと思いました。
迫力の有る戦闘シーンは、アーハンの重さが伝わってくるからこそ、夢中になれました。
あと気になったのは、キャラクターの表情の作りが凄く丁寧ですね。
特に瞬きと口の動きが自然だなぁって思いました。
その2つが不自然だと、きっとセルルックに見えないと思うんですが、2Dアニメと見分けられない程に作り込まれています。
アンジェラがうどん?を食べているシーンで口をモグモグさせていますが、そこが一番自然だと思いました。
戦闘シーンは本当に心踊るような迫力で、もうスクリーンに釘付けになります。
元マクロスのアニメーター板野一郎氏の指導によるアクロバティックな宇宙戦は日本アニメの重要文化財だと思いますw
新型アーハンによるレールガンの一撃までのテンション!ヤバいです。 あのテンション、スピード感はなかなか他の作品では見れないですね。。
パンフレット表紙
このタイトルロゴの文字!良く出来てますよね。。 厚みの有るプリントになっています。
ムック本仕様で厚みがあります。
まだ熟読していませんが、、劇中のビジュアル集、設定資料集やラフ等、ストーリー、キャストインタビュー、制作陣キーパーソンのロングインタビュー
製作コンセプトや、ワークフロー解説等 全74P 読み応え有ります。
虚淵玄氏のインタビューで、作品の解説を交えながら、SFとは何か?みたいな深いところまで語られていて、非常に面白かったです。
あと劇中であまり語られていないディーヴァの設定や、名場面の台詞などが見れたのも嬉しかったですね。
いかに情報量の多い映像作品なのか、改めて実感しますね。。
劇場で見終わった後も楽ませてくれます。
2014年12月10日発売のブルーレイが楽しみです
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