フェンダーUSAのストラトキャスターが気になり始めてしばらく。。オーディオ関係は保留のままで興味の赴くままに久々に楽器屋巡りしているこの頃。
ストラトキャスターというのは今までちゃんと弾いたことがないのに、ふとしばらくぶりにギター良いなと思うと欲しくなる。本当に不思議なギターである。というのも、管理人のギター遍歴にストラトキャスターが無く、今まで横目で見つつも頑なに手にしなかったというのが理由かもしれない。
中学生の時、ギター好きな担任の勧めで教室に置いてあったクラシックギターを触った。初めてコピーしたのは、これまた担任の影響でレッドツェッペリンの天国への階段である。その担任は今で多分55才前後。
イントロのアルペジオを家でも練習したいと思ってアコギを購入。ソロが引けねーってなって、初めてのエレキギター。2万弱のレスポールだった。
それから日本のビジュアル系をさらっと通って、ラルクのhydeが長い髪をばっさりと切った頃。アルバムHeartからラルクにハマる。
高2の頃、ラルクのギターはハムバッカーじゃ無理だと思い、シングルピックアップのギターを初めてのバイト代で購入。
フェンダージャパンのテレキャスターだった。
多分、ストラトを通らなかったのは9割がたこの時の選択が理由だと思う。
でも軽音部ではレスポールが多かったと思う。グレイ、LUNA SEA、Xが好きなやつらはハムバッカーだった。
その後同じバンドの友人からドイツのヘビメタバンドHELLOWEENを教えてもらい、ヘビメタにハマる。メタリカ、ミスタービッグもちょっと触ったような、、。日本のヘビメタバンド、セックスマシンガンズも大いにハマった。
そうすると、テレキャスターではフレットが足りない。タブ譜に出て来る24とかどこだよってなって、ESPのヘビメタ御用達ギター、ホライズンを購入。15-19万くらいだったような。。
それからヤマハのベースを買ってみたり。
ESPは部屋で盛大に倒してネックが折れて昇天した。なぜだか覚えて無いけど、今も残っているのはテレキャスターだけ。
9年くらい前に久々にギターがやりたくなってシェクターのヘルレイザーを購入。ギブソンレスポールと悩んだけど、高出力なEMGハムバッカーを選んでしまう。
ちゃんと弾かなくなって15-6年経って、改めてギターってなんだろうと考えてみる。
やっぱり見た目や愛着がもてるかどうかってかなり重要だと思う。先日行った楽器屋の店員も言ってたけど、音はエフェクターでいくらでも追求出来るし、弾きやすさはあとからついてくる。
とは言っても、やっぱりギターは弾いてなんぼの若い頃を思い出すと音で選んでるから悩ましい。逆はやったことないけど、レスポールのHHタイプのハムバッカーでは、ストラトのSSSシングルコイルの音は出ない。音の悪い安いマルチエフェクターとか使ってると余計にドツボにハマる。
昔は90年代は高価なラックエフェクターをアンプの隣に山積みにするのが主流だったそうだけど、最近は足元でコンパクトエフェクターを繋ぐエフェクトボードが主流らしい。多分原点回帰で、アンプ直挿しみたいなのが根本にあるのかもしれない。しかしながらコンパクトエフェクターも巨大化しており、もはやラックエフェクターに比べてシンプルでも気軽でも無いそうだ。さらにマルチエフェクターの音は良くなっているらしい。
どうでもいい前書きが長くなってしまった。。
今のところ、1番欲しいのは80年代のフェンダー USAストラトキャスターである。
81年製のインターナショナルカラーシリーズ。
マウイブルー。この色いいなぁ。
80年代というのはギター愛好家からは価値の無いヴィンテージ と言われているらしく、15万〜25万くらいで手に入る。価値が無い理由は80年代のフェンダーはどん底の落ち目であり、ストラトキャスターは一時生産中止になるほどの危機的状況だった。65年にCBS社に買収されて以降、復刻仕様の廉価版の展開や品質低下もあったそうだ。
お茶の水で見たモロッコレッドは、ネックが79年製、ボディが80年製、組み立て販売が81年だった。おそらく、工業製品的に作られていたフェンダーは在庫過多になっていたと思われる。在庫をさばく為の企画、インターナショナルカラーであると思われる。ピックアップとツマミはなぜか黒い。
年代ものなら買収前の黄金期50-60年こそがヴィンテージ であり、その後は常にその時代の仕様や音が求められてきたそうだ。
しかしながら80年代のストラトキャスター、スタンダードやプロフェッショナルといったシリーズ名が付く前の最後のストラトキャスター。なんか良いなと思った。
御茶ノ水のFINEST GUITARにあったモロッコレッド。ラージヘッドがカッコいい。
最近店頭に並んでいるメイドインジャパンシリーズの'70モデルと比べると、ロゴ下のシリアルナンバーが無かった。
なんかパッと見黒いPUとつまみのおかげで、全体のイメージが凄いバランスが良く見える。
色はフェスタレッドより先ややオレンジ味のあるレッド。 少し離れてみるフェスタレッドぽく見える。
重さ約4.3kg。かなりゴツい。重い。厚い。最近のギブソンレスポールなんで3.7kgくらいだし、、ストラトは3.5kgくらちかな。なので持った感じは重いレスポール並みの重さってイメージ。
ちなみにネットで見つけた↑マウイブルーは4.5kg笑。重過ぎ。
しかし4.3kgは伊達ではなく、音は非常に太く、ストラトのキラキラした軽快さというよりは粘りのある倍音が心地良い音色だった。巻き弦の低音が凄いので、ややドンシャリ気味だけど、非常にキャラクターの有る音だなと。
賛否両論あるらしいけど、僕は音を出すものは重い方がよいと感じる。前に中古屋で触った80年代のグレコレスポールもかなり重かったけど、太い音が良かった。
ちなみにストラトで人気な色はやはりサーフグリーンやソニックブルーらしい。フェンダーUSAカスタムショップのマスタービルダーシリーズでは数十万クラス、他USAシリーズではなかなか採用されない。しかしメイドインジャパンシリーズでは定番色という、、かなりのドル箱らしい。商売上手だ。
サーフグリーンはフェンダーアメリカンヴィンテージシリーズで展開があったらしいが、ネットでもどうにも見つからない。
そういえばドイツの光学メーカー、ライツ社も80年代は落ち目だ。70年代に買収されて、生産国がカナダになった。カナダライツのボディ、レンズはすこぶる評判が悪く、品質も良くない。中古ヴィンテージも安価である。復調するのは90年代になってからだ。80年代生まれの管理人は生まれ年のボディやレンズの玉数が劇的に少ないことや中途半端なモデルの為、買う気にならなかった。
フェンダーと共通点を感じてしまった。。
まぁカナダライツも光学的な性能に大きな差もなく、価値がある、買いやすいと感じて手に取る人は沢山人いるし。今回僕も81年製のストラトは素直に良いなと思った。インターナショナルカラーシリーズの品質が悪いとは思わなかったな。もし品質が悪かったら製造から37年も経って店頭に並ぶわけが無い。50万円以上のカスタムモデルと並ぶ20万円代の80年代ギターになぜか同年代の反骨心的なものを感じて共感してしまった。
うん、連れて帰る寸前だった笑。
てか80年代ってヘヴィメタが流行ってただけあって、世紀末的な感じだったのだろうか。。笑