Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

幻の光

2006年12月06日 20時05分32秒 | ベリーの感想文(本・映画)

天気     ぽかぽかの小春日和

宮本輝 著 : 幻の光
を、読みました。

15年ほど前に読んだ本で、表紙の写真が見つかりませんでした。
人々がネットで繋がっていなかった時代の作品という事でしょうか。
詳細を思い出すことが、どうしても出来なかったので、
図書館で借りてきました。

同じ作品を何度も何度も繰り返し読むことが少ないベリーですが
永い月日を越えて読み直すと、全く別の本を読んでいるようで
若い頃に読んだときには全く感じなかった感動がありました。

短編が4作品入った本ですが、表題作『幻の光』は
32歳の『私』が主人公。
貧しい中で大きくなった私は、貧しいながらも
幸せな結婚をして、25歳で出産するのですが
出産直後に、夫が自殺し彼女の苦悩が始まります。
進められるまま、能登半島の寒村に後妻として嫁ぎ
そこでの平穏な生活は、彼女を癒しますが
いつも気がつくと、亡き夫に話しかけているのです。

生きてゆく上で、なにかが自分を支えてくれる事がありますが
この物語のような場合もあるのだろうなと思いました。