Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

夜のピクニック

2007年08月03日 16時38分01秒 | ベリーの感想文(本・映画)
夜のピクニック (新潮文庫)
恩田 陸
新潮社

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天気      夏真っ最中

 

恩田陸 著 : 夜のピクニック
を、読みました。


はじめましての恩田作品の手始めは、第2回本屋大賞に輝いたこの作品。
リリーフランキーの、東京タワーを読んで初めて“本屋大賞”
知りました。その凄さを実感して、その他の受賞作も読んでみようと思って
手に取ったのが、この“夜のピクニック”

 

貴子融(とおる)の二人の高校3年生が主人公。
二人は地元の進学校に通う、出来のいい高校生で
お互い素晴らしい友人に恵まれ、素敵な高校生活を送っています。
しかし、そんな二人にも誰にも打ち明けられない秘密があり、
お互い、口をきくことは決してありません。同じクラスであっても・・・。
そんな彼らの高校生活を締めくくる、秋の北高歩行祭
24時間歩き続けて、80キロを踏破します。
そんな大イベントの歩行祭に向けて、貴子は小さな賭けをします。
融と一言でも言葉を交わすこと。


わずか2時間の仮眠と、毎時間10分間の休憩以外は
ただひたすら歩き続ける歩行祭は、彼らにいろいろな事を
教えてくれます。ひたすら歩くことで反応する体の痛みや、
痛みを体から切り離して、突然浮かんでくる思考や空想。


ハイティーンの心の動きを、美しく綴った物語。
こんな充実の高校生活って、素晴らしい!!
夏の読書に最適さわやかストーリーです。