三月の招待状 角田光代 集英社 このアイテムの詳細を見る |
天気 晴れ間が見える
角田光代 著 : 三月の招待状
を、読みました。
3月に突然届いた招待状。それは、結婚ではなく
離婚パーティーの招待状でした。
大学時代に知り合った、男女4人と、離婚した男の
新たな若い恋人の、計5人の視点から描き出される物語。
36歳の元大学生の彼らは、大人になった今あの頃を
どんなふうに振り返っているのか?若さがどんなふうに
思い出されるのか?
あと3ヶ月で40歳になるベリーですが
ここ最近振り返っている、私の若かりし頃。
私の若さとは、傲慢で、卑屈で、混沌です。
強がりではなく、若さから遠ざかってゆくことに、
ほっと安堵しているのです。
あのころ嫌だったことが、今はそれほど嫌でなく
あのころ怖かったことが、今はそれほど怖くない。
そんなことが沢山あります。
私には私の、誰かには誰かの若き日の日々があり
その印象は、それぞれ違うのでしょう。
そんないろんな思いが、綴ってある
ジャストタイミングで面白い物語でした。