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テンペスト 上 若夏の巻 池上 永一 角川グループパブリッシング このアイテムの詳細を見る |
池永永一 著 : テンペスト(上)若夏の巻
を、読みました。
琉球王朝末期、荒れ狂った嵐が、まるで獰猛な龍のような日、
一人の女の子が生まれました。しかし父が望んだのは
将来王府に上がることのできる男子で、女の子は
名前さえも与えられず、大きくなります。
彼女が自分で自分に名付けた名前は、真鶴(まづる)
真鶴は、自分の悲運を埋めるかのように、ひっそりと
勉学にはげみ、ウルトラ級の知識をわずか12歳で身に着け
養子の兄の逃亡を期に、性を偽り宦官として王府に上がります。
美貌の少女真鶴が、寧温(ねいおん)と名乗る宦官となり
王朝末期の琉球を、あの手この手で、立て直そうと奔走する、
青春スペクタクルストーリーです。
次から次に登場する、邪魔もの達は物語が進むほど
強烈になり、健気な寧温が不憫で不憫でなりません。
また、知ってるようで、全く知らない、現在沖縄と呼ばれる島の
歴史や、文化を知ることが出来る、素晴らしい物語です。
現在、下巻を読書中。結末はいかに!!
全427ページで、上下段の大作なので、読破にはもう少し時間がかかりそうです。