Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

どれくらいの愛情

2010年07月04日 20時31分43秒 | ベリーの感想文(本・映画)
どれくらいの愛情 (文春文庫)
白石 一文
文藝春秋
天気         梅雨は後半?ときどき



白石一文 著 : どれくらいの愛情 
を、読みました。



4つの物語が詰まった本。
2作目以外は、福岡市内が舞台の物語で、
やっぱり、その辺が物語の中に出てくると、
とても気分が上がります。

表題作の“どのくらいの愛情”は、
中洲のぜんざい屋の2代目と、元カノの物語。
一見おとなしそうな正平は、実は負けん気が強い博多っ子。
5年前に手痛く振られた、元カノの過去が
少しずつ浮かび上がる中で、
自分の知らなかった、幼い頃の病気の秘密も知ります。
いろんな自分が明らかになって行き、
そんな自分と向き合い、あらたなステージの始まりを感じる物語。

いろんな人の意見を、心の目を開いて聞き入れる事はとても大事。
でも、人の意見に振り回されて、盲目になることも結構多い気がします。
どんな時でも、ニュートラルな自分でいることが大切だなと
感じた物語でした。