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不自由な心 |
白石 一文 | |
角川書店 |



白石一文 著 : 不自由な心
を、読みました。
収められた5つの短編は、どれも不倫の物語。
表題作の“不自由な心”は、江川一郎とう男が主人公。
江川の妹が、離婚の相談をするシーンから始まるこの物語は、
彼の深い孤独を背景に、生きるということ、
愛するというととは、どんなことなのか?
ということを、考えさせる物語。
テーマは“生と死と愛”ということなのですが、
設定が皆不倫なので、なんだか男の人たちって
かわいそうだな~と、そんなことばかり考えて読んでいて、
“生と死と愛”なんて、崇高なところまでは行きつきませんでした(笑)
身体が不自由というのは、実際に想像出来ることですが、
実は、みんな心が不自由なのかもしれませんね。