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鴨川ホルモー |
| 万城目 学 | |
| 産業編集センター |
万城目学 著 ： 鴨川ホルモー
を、読みました。
2浪の末に名門京都大学に入学した安倍は、
アルバイトに精を出す苦学生。
入学間もなく参加した、葵祭のバイトの帰りに
怪しげな部活の勧誘を受ける。
活動内容もあやふやで、勧誘のビラもどことなく古ぼけた感じ。
また同時に、帰国子女のセンス激悪の高村とも出会う。
ここから始まる、安倍のホルモー生活。
京都産業大学、立命館大学、龍谷大学の学生たちと
魑魅魍魎渦巻く京の街を駆け抜ける
痛快青春ストーリー。
焼き肉屋のバイト？ホルモンマニアのお話？
そんな風に、なにも知らずに借りたこの本は、
焼き肉やホルモンとは、一切関係ないお話でした。
一風変わった部活で出会った、片思いの女の子に
打ち明けることも出来ずに、悶々としている安倍ですが、
青春なんてものは、誰でもそんなもんだよな～。
自己中で、自意識過剰な臆病者の安倍の姿が
20年前の自分と重なる気がしました。
映画やコミックにもなった、スピード感あふれる物語。
初めての万城目学の作品でしたが、
違う作品も是非読みたいと思います。