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カスハガの世界 (ちくま文庫) |
みうら じゅん | |
筑摩書房 |

みうらじゅん 著 : カスハガの世界
を、読みました。
奇才みうらじゅんのマイ・ブーム本。
カスハガの世界を、熱く読者に語っていました。
そもそも、カスハガって??
カスハガとは、絵はがきセットの中に数枚存在する
カスのハガキのことです。
インターネットに携帯電話。昨今の情報スピードは
素晴らしいものがあり、今見た風景をメールに添付して
友人に瞬時の送信できる時代です。
中には、絵はがきセットの存在すら知らない若者もいるのかも。
昔、観光地の売店には、必ず絵はがきセットというものがありました。
5~10枚の写真のついた絵はがきには
その観光地の代表的な風景や祭りが
鮮やかにプリントされていて、短いメッセージとともに
旅情を送るという、風流な習慣が昭和には存在したものです。
しかし、そのセットの中で
「このハガキは、絶対に出せんだろう・・・・。」と
絶句してしまうもの、困惑してしまうもの。そんな写真のついた
ハガキがあったものです。
みうらじゅんはそんなカスハガ達に光を当てたというわけです。
凡人ならば、すっと通り過ぎてしまいそうな物事に
鋭いメス(?)を入れ、まぶしい光を当てる、みうらじゅん。
リラックスしたい時に、バカバカしくなりたい時、
そして、深く考えてみたい時にお勧めの本です。