フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

恩師 増永弘昭 5

2006年06月01日 | 恩師 増永弘昭先生
H=P・シュミッツの著書に「演奏の原理」という本があります。
この本は楽譜を読む視点、演奏技術について書かれています。

学校では増永先生のゼミが2回だけあり、
この本に線を引きながら、書かれている内容の
特に重要な部分のみ取り出し、実際の演奏に
どのように役立たせれば良いのかを
解読し説明してくださいました。

先生いわく、
多くの人がこの本を
お経のような訳の分からない、ありがたい本だと思って
本棚に大事にしまってあるようだけれども、
そんなことはありません。ノウハウ本です。

という訳で、シュミッツ先生のノウハウ本の内容を授業で説明し、
フルートのレッスンで実践レベルで指導してくださいました。
これは今も本当に役に立っていて、
生徒さん達に指導する上での基本となっています。

要は、人間の視覚と心理が演奏にどのように影響を与えるのか、
「こう」吹いているつもりで、
「こう」聞こえていないのはなぜか。
どうすれば結論が「こう」なるのかといった事を
教えてくださったのです。

付記:「演奏の原理」には誤訳が一カ所あります。
    持っている方、ぜひ訂正をしてください。

    P32 上から7行目
    同じテンポのものでもフォルテの時には
    自然の関連からして「遅い」ものが期待されるために、

    これは「速い」が正しい訳です。
    と、20年ほど前に増永先生がおっしゃってました。



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
自分の芽 (管理人)
2006-06-02 11:40:43
名言でしたね。

思い出しました。

ありがと



先生、亡くなったんですよ。

私もようやく立ち直ったとこです。



先生のHP見てください。



http://www.k3.dion.ne.jp/~masunaga/
返信する
なつかしいです (swing a-go-go)
2006-06-02 10:33:22
私は、直接ご指導を受ける機会はありませんでしたが、先生のホームルーム(!!)は楽しかったです。特に「夏休みデビューして、自分で自分の芽を摘まないように」というコメントが興味深かったです。覚えています?



今はどちらでどうされているんでしょうか?
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。