いつぞや読んだ本にあった、ワレモコウ
確か、堀田あけみの本だったような。
その時は、「なるほど」と感心した記憶も、時間と共に薄れてまして。
ワレモコウ
は花の名前。その花の見た目は地味。でもバラ科。
なんてことを思ったので、一度文字化しておきたくここに。
解釈はいろいろあるみたいです。
解釈によって、「吾亦紅」「吾木香」「割木瓜」などさまざまな漢字表記が使われます。
私個人的には、「吾亦紅」の解釈が好き。
「我もまた紅なり」
あなたは、バラのようなあの人が好きなのでしょうが、その恋は実りますか?
私は、バラのような華やかさはないですが、
「私も(いちおう)紅なのですよ、私ではダメですか?」
自分の想いを成就させる為の、必死な駆け引き。
足元にも目を向けて、素朴さの良さを感じてほしい。
この必死な感じが、何とも刹那的でキュンとくる。
「吾亦紅(われもこう)さし出て花のつもり哉(かな)」
は、江戸時代の俳人小林一茶の句。
これを、現代の俳人の方が、
ワレモコウの、花らしくない地味さをからかいながらも、優しい愛情を投げかけています。
と解釈してあったのですが、優しい愛情感じますか!?
普通にバカにしてる感しかないけど
「あいつ見てみろよ、花のつもりで佇んでるけど、どう見ても・・・(プププ)」
という解釈しかない気が。
私の想像力の乏しさ?
「花のつもりで澄ましてる感じが、何ともいじらしい(可愛らしい)」
ってこと?苦しすぎんか?
もう、いっそいじってくれたほうが清々しい感じじゃないの?
はたまた、地味な花が、他の華やかな花を恋う気持ち
「我もまたこうありたい」のワレモコウ
もう、涙が出ちゃう
なんてことを思うにつけ、何とも想像力を掻き立てる花と花名だなと。