2013.06.12撮影
和名 コボウズオトギリ(小坊主弟切)
英名 Tutsan
学名 Hypericum androsaemum
オトギリソウ科オトギリソウ属
この植物は、日本語版Wikipediaでは、オトギリソウ属の代表的な種の最初に挙げられています。初めだからと言って特に代表的だ、ということではなく、種小名 androsaemum が「a」で始まるので、ABC順で最初になっただけです。
オトギリソウ属(Hypericum)
今日(9月27日)取り上げているコボウズオトギリ(Hypericum androsaemum)は、昨日(9月26日)取り上げましたセイヨウオトギリ(Hypericum perforatum)と同じく、オトギリソウ属の植物です。
オトギリソウ、西洋の
今日のコボウズオトギリと、昨日のセイヨウオトギリの違いは、いろいろありますが、最も大きな違いは、セイヨウオトギリは、茎が基本的には上に伸びるのに対し、コボウズオトギリは、枝をほぼ水平に出し、重みで下向きになることです。
それと、セイヨウオトギリの葉は、いかにも「草」という感じですが、コボウズオトギリの葉はもっとしっかりしています。そして、葉の周辺が赤いです。
次の画像は、昨日もお見せした、セイヨウオトギリの草姿です。
2022.07.06撮影
コボウズオトギリの方が、セイヨウオトギリより、花はきれいですよ〜〜。オシベが長いのはもちろん魅力ですが、その上、コボウズオトギリには、セイヨウオトギリの花びらにあるような黒点と黒い筋がないんです。筋は確かに入っていますが、透明で、そのため、全体がきれいな黄色に見えます。
以下のリンク先へどうかお出かけになり、花の写っている画像をクリックし、拡大してお確かめください。
Hypericum androsaemum(英文+画像)
次の画像は、いかがでしょう。赤いのは、果実ではなく、ツボミです。花弁自体は黄色いのですが、オレンジ色のストライプが入っていて、このように赤く見えるのだそうです。花びらが、ちょっとわかりにくいかとは思いますが、5弁あるのが見えます。
2022.06.21撮影
次もツボミですが、ガクのようにも見えるツボミ周りの葉「苞葉」が赤いですね。苞葉がなぜこんなに赤いのか、わたしは知りません。同日撮影の直前の画像には、緑色の苞葉もあるのに。
2022.06.21撮影
コボウズオトギリは、苞葉も赤くなったりしますが、葉が若い時、裏側がワインレッドのような赤です。次の画像をご覧ください。
2022.04.11撮影
また、最初は、一番上の2枚の葉が合わさって、合掌しているように見えます。
2022.04.24撮影
明日は、コボウズオトギリの果実をお見せしたいと思います。