マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

暮らしを整えたい人がすることと、してはいけないことの話

2021-02-08 | 日々の暮らし
捨て曜日の活動をお休みして、結構日数が経ちました。
意識してモノを減らして処分するという行動はしなくなりましたが、まあ、気が付いたときにササっとごみ袋へ不要品を放り投げているような状況です(笑)

現在は、不要品を処分することには集中していなくて、今の状況で自分が暮らしやすい行動や環境づくりをするには、何をしたらいいか、ということを考えながら、日々過ごしている感じです。
そんな中、相変わらず暮らしに関する発信をしている動画やSNSを巡っているのですが、ふとあることに気が付いたので、メモ代わりに綴っておくことにします。

モノを減らしたい人
私が、これまでにたくさんの所有物を手放してきた理由は、年齢やその時の状況によって違いますが、ここ数年は自分が最期を迎えるときに、後始末をしてくださる人に迷惑をかけたくない思いと、自分が大切にしてきたモノを他人に委ねて処分されたくない思いから、不要品だけではなく大切にしてきた(けれど生活には不要な)モノも、思い切って処分しています。

モノを減らしたい、処分したいと思ったとき、私はまず自分の心の持ちように困っていました。
具体的には、高価なモノや人様からいただいたモノを、むやみに捨てたり人に譲ったりしてはいけないのではないか、思い出のモノや思いがこもっているモノはずっと持っておきべきではないのか、という根拠のない気持ちの上でのルールを、どうにかして変えたかったのです。
そんな中で、片付けやモノを処分するというような発信が今ほどなかった頃に、とあるブログにたどり着き、心の中でモヤモヤしていた根拠のないルールは、従わなくてもいいのだと自分を納得させることができたので、そこから一気にモノを処分することができるようになりました。

モノを処分するということ、手放すということは、つまりは暮らしを整えるためにすることでもありました。
生活動線はもちろん、自分が快適に過ごすことのできる部屋に整えたり、家族がストレスなく過ごせる家にしたりというところから、精神的なストレスを減らしていくところまでが、ワンセット。
家族の理解を得ること(特に母)が難しかったので、結果的には20年ほどを費やしましたが、今はなんとか私が許せる範囲まで、モノを減らすことに成功しています(笑)

たった今、モノを片付けたい、減らしたい、処分したいという気持ちが湧いてきて、万が一でも私のブログにたどり着いた方がいたら、私はこうアドバイスしたいです。

自分の今の気持ちにピッタリだと思える「捨てる」発信をとことん探せ

これ、とても大事なことで、まず多すぎるモノを減らしたい、手放したいと思っているのであれば、とにかく「捨てる」ことに注力した発信を探してください。
暮らしを整えるという点では、収納の工夫なども必要なのかもしれませんが、まずとにかく「捨てる」人がどういう気持ちで、どういった過程でモノを捨てているのか、その捨て方は自分の今の気持ちとシンクロするのであれば、マインドにインポートしましょう。

見た目をスッキリさせる方法や工夫は、自分が納得できるモノの数になるまで手を付けず、ひたすら手放すことや捨てることを考えて、スタートをしてください。

素敵な暮らし、憧れる暮らしは見てはいけない
これは、今の私のことでもあります(笑)
家の中を片付けたい、モノを減らして暮らしやすくしたい、と思っている人たちは、多かれ少なかれ「憧れ」ている部屋だったり、人の暮らしぶりだったりが存在しているはず。
家具の趣味、家全体の雰囲気、暮らしに取り入れている道具や工夫、インテリアの傾向、最終的には服装などにも憧れたりしていますよね。

私は、ぼんやりとではあるのですが、素敵だな、憧れるな、こういう暮らし方ができたら幸せな気持ちになれるような気がするな、というイメージがあります。
ですから、動画やSNSでも、そのぼんやりとしたイメージに合う発信を見つけると、ついつい見入ってしまいます。

今、私はちょうど暮らしを少しずつ整える段階に入っていると思っています。
それは、処分することを躊躇していたモノを、かなり減らすことができたからです。
まだ、処分することは決めているけれど、今の状況では処分できないモノは残っていますが、暮らしを整えていくのに邪魔にはならないので、今はいろいろな暮らしのパターンを試しはじめる時期だと判断しています。
まあ、具体的には家事の進め方が中心になりますが、近い将来ある程度安定した収入を得るための準備なども、じっくりと考えていきたいと思っています。

少し前まで、決まった特徴がある動画をよく見ていました。
テーマとしては「ミニマリズム」「丁寧な暮らし」「シンプルな暮らし」「クッキング」「散歩・ドライブ」「自然の風景、街の風景」などです。
これらすべて、私が「憧れ」ている、あるいは「憧れ」ていた暮らしが反映されている動画でもありました。
家が片付いたら、今度はこういう暮らしができたらいいな、と思う動画を中心に、毎日のように見ていました。

でもね、そう簡単にはできない自分もいました。
何故だか、妙にハードルが高く感じられるのですよね。
何故なのかなと、ここ数日考えていたのですが、やっと答えが見えてきました。
それは、

憧れていることが多すぎ問題(苦笑)

そう、私はもともと多趣味な傾向があるので、これまでもいろいろなモノを集めたり、のめりこんだりしていました。
それは、自分が憧れている暮らしにも当然当てはまっていて、どれもよく似ている暮らしぶりではあるモノの、全体をじっくり見ていると統一感が薄いし、ともすれば相反する暮らしになってしまっている場合もありました。
例えば、ミニマリズムと田舎での丁寧な暮らしだと、必要なモノの数が違いすぎてどちらも取り入れて真似することって、とても難しいのですよね。
出来なくはないと思いますが、私のように取り入れてみたい暮らしのスタイルが多岐にわたっていると、収拾がつかない上に、そもそも私がその暮らしを一度もしたことがない、という超初心者の部類になるので、動画の中で素敵な暮らしをしている人と同じようにできるかというと、ほぼ無理なのです(苦笑)

そこで私は、思いました。

モノは減らした、次は憧れの数を減らそう!
憧れる暮らしは、本当にたくさんあります。
でも、私が最終的に目指したいのは、必要最小限のモノで暮らすこと。
この軸は、ブレることはありません。
それは「ミニマリズム」なのではないの?と思われるかもしれませんが、私が目指しているのはあくまでも「他人軸」で処分しやすい物量か、ということになるので、極限までモノを減らすということとは、少し違っています。
また、モノを減らすために、便利グッズを幾つも取り入れるといったことも、最終的な処分を考えるとむやみに持っておかない方がいいと思えるモノも実際あるので(リサイクル法や環境汚染の観点などから)、必要があれば少し不便なことも我慢したほうがいいかな、というスタンスです。

では、丁寧な暮らしを目指して、あえて不便な方法をとるかというと、それは面倒くさがりの私には無理(苦笑)
米は鍋で炊くけれど、みそ汁の出汁は顆粒ですし、中に入れる具は冷凍野菜です。
庭付きの古民家で暮らして、庭に作った畑で採れた野菜を夕飯のおかずにする、という暮らしも、見ていると素敵だなと思いますが、いざ自分がするとなるといっぱいいっぱいで生活することになるとおもいます。

今の私が一番真似しやすいのは「シンプル」というキーワードです。
しかし、これも少ないインテリアをおしゃれに配置するとか、色やテーマを統一するといったことができるほどのセンスがないので、実際は数少ないインテリアや家具がノーセンスに置かれているだけ(一応動線はベストな状態を模索していますがおしゃれにはならない)
でもね、思ったのです、私が今すべきことは、憧れの部屋や家を作ることではなく、自分自身が一番暮らしやすい動線の確保や、道具を見つけることだと。
そこをまずクリアしないと、どうにもイライラする一方で、一向にストレスが減らないのですよね。
憧れるスタイルが多すぎて、結果的にストレスが減っていないのなら、まず「憧れ」を全部クリアな状態にして、とにかく目の前にあるイライラの原因動作を排除していくのが、今の私が優先することなのだと、今は強く感じています。

本気で変えたいなら暮らし系の動画はみない
ということで、自分の考え方を一度整理するためにも、暮らし系の動画はしばらく見ないことにしました。
暮らし系と言うのは、Vlogと称される類の動画や暮らしの工夫系の動画です。
それから、料理系の動画も自分がメニューに困ったときだけ見ることにしました。
料理も結局のところ、自分が揃えている材料とのマッチングができていないと、わざわざ買いそろえるという余計な手間が発生してしまうし、作らないのなら見ている時間も他のことに使ったほうが時間効率がいいですよね。
ただ、何も考えずに済むエンターテイメント系と、知識教養系の動画だけは、知りたいこともあるので見ようと思います。
もちろん、必要があると判断した動画のみですけれどね。

動画を見てしまうと、どうしても自分が本当に目指している暮らしのイメージがあやふやになりがちです。
ですから、一部の動画をみないだけでも、頭のなかがスッキリと整理されるのではないかと期待しています。
もし、私と同じように、憧れている暮らしのスタイルが多いかもしれない、という人がいましたら、まず暮らしの情報を本当に知りたいことのみに絞ってみてはいかがでしょう。
モノが多いと、判断力や決断力や選択能力が鈍りますが、憧れの暮らしもサンプルにしたい情報がありすぎると、選択能力が同じように鈍るはず。
もし、本気で今の暮らしを変えたいなら、サンプルを見過ぎないで自分が一番いいと思う暮らし方のパターンを絞り込むことが、いちばん実現しやすいのかなと思います。

とはいえサンプルがゼロでは途方に暮れてしまう人は
しかしながら、何かしらのお手本がないと、なかなか暮らしを変えることはできませんよね。
だったら、たったひとつのテーマだけを頼りに、情報を収集することもいいのではないかと思います。

例えば、フレンチカントリー風な部屋や家にしたいと思っていたとしても、実際ははっきりとしたルールはなくて、なんとなくフランス風な壁紙やアンティークなインテリアを揃える、という漠然としたイメージになってしまいがちで、結局何から手を付けていいのかわからなくなりませんか?
だとしたら、とりあえず一番暮らしに密着しているキッチンの道具を全部フランスのメーカーで揃えている動画やSNSを探すとか、フランスで実際に生活しているフランス人の動画だけをみるなどがいいかもしれません。
ヘタに日本人のフレンチカントリー風な暮らしぶりを探してしまうと、正解がそれだと思い込む可能性がありますが、本当のフランス人は案外ユニクロのTシャツを着て、日本製の包丁を使って食事作りをしているかもしれませんよ(笑)

何が言いたいのかというと、すべてを憧れたとおりにするよりも、今暮らしの中に定着しているモノを活かしつつ、参考にすべき部分を探して取り入れたらいいのではないかということです。
その参考にすべき部分を探しやすくするためにも、選択肢は少ない方がいいと思うので、お気に入りの情報発信元を絞り込んでみらたらどうだろうか、という提案ですね。


暮らしを変えることは、そう簡単なことではありません。
でも、変えたいと思うことは、1つ上を目指したいことの表れだと思うので、とてもよいことだと思っています。
少々ハードルが高くても、楽に飛び越えるための補助的なモノは必ず存在しているはずです。
その補助的なモノが、所有物を減らすことと、憧れの暮らしのサンプルを絞り込むことなのだと、私は考えています。