日々是気の向くままに

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コンクール本番(琉球古典音楽悪戦苦闘の日々 60)

2018年07月28日 | 日記
2018年7月27日(金曜日)那覇市・琉球新報社の「琉球新報ホール」で第53回琉球古典芸能コンクール「三線・野村流・新人部門」を受験しました。服装が「紋付・袴」での受験が条件でしたので、前もってすぐ隣のホテルに宿泊していて昼12時まで予約しておき着替えたのですが、あらかじめ何度も確認していたにも関わらず、着付け(女性の着物ほどではありませんが)が、うまくいきません。(トイレの不安もあり、あまり早くから着替えておくこともできず)やっと袴を着用できたのが、時間ギリギリでした。この「袴」という代物はひもがすぐ「ほどけて」きそうな気がして不安です。急いで会場に向かい、控えの場所へ向かいます。すると既に順番待ちの人でいっぱいです。2番の私の前は1番の人ひとりのはずなのに、4~5人の人がいます。みんな早くから並んでいるようですね。(当然か)10時から審査が開始されるということだったのですが、初日ということもあり、コンクールの概要などの説明があり、次に審査員の方々の紹介がありました。私は緊張のあまり審査員の方の名前もよく聞いていませんでしたが、師匠からあとで聞いた話では、有名な方々が列席されていたようです。
 さて、「1番」人の演奏も終了し、いよいよ私の順番の「2番」が読み上げられます。皆さんから見える位置で「一礼」。真っ赤な「もうせん」の上に進み、その中心の座布団に座ります。三線を前に置いて、バチを立て、正座の状態でおじぎします。バチを右手につけ、三線をかまえます。それから「チンダミ」するのですが、ここでトラブル発生です。「男弦」「中弦」「女弦」、そして往復するように「女弦」「中弦」「男弦」としなければならないのに、なんということか「男弦」「中弦」「女弦」の次に「中弦」が鳴ってしまいました。これは想定外です。ここはなんとかしのぎ、間違って「中弦」を弾いたあとに「女弦」「中弦」「男弦」を弾きます。長々と書きましたが、要するに一つ多いのです。減点の対象にならなければいいのですが。それからおもむろに「課題曲・稲まづん節(いにまじんぶし)」の演奏を開始するのですが、さっきのトラブルに気をとられて、途中の三線の「手」が止まってしまうことが2か所もありました。でも、やり直しは「即退場」なので、歌だけでつないでいきます。あらかじめ滑り止めを付けた三線が袴の上で滑り「かまえ」がおかしくなっているようで、バチが引っかかり、音がブツブツ途切れます。頭の中はパニック状態です。でも途中でやめるわけにはいきません。そうこうしているうちに曲は何とか終了。おじぎして立ち上がろうとすると、慣れない袴が足にまとわりつき、よろけそうになりました。
 こういうことは、一度経験してみなければ、なかなか分からないものですね。それにしても最後まで演奏できてよかったです。
 さて、コンクールの合否はいかに?