日々是気の向くままに

日々是好日(口実)いろんな分野を気ままに書いていきます。

日本一狭い古本屋(琉球古典音楽・悪戦苦闘の日々 23) 

2017年11月08日 | 日記
10月25日に歌碑巡りのことを書きましたが、その参考資料として「沖縄文学碑めぐり」という本を購入しました。(このお話は数か月前のことですが)その本は1986年に発行されたもので、購入するにはもう古本屋に頼るしか方法がありません。しかも「沖縄県産の本」なので、私の住んでいる石川県の古本屋にあるはずもなく、どうしようかと思い、日本一狭い古本屋で有名な沖縄県那覇市の牧志第一公設市場にある「市場の古本屋ウララ」の宇田さんにメールで問い合わせてみました。そうしたらすぐに返事があり「一冊あります」との回答。なんと快く通販にも応じてくれるということでしたので、無事入手することが出来ました。あのときはありがとうございました。今度沖縄に行ったら、ぜひお礼を申し上げに訪ねたいですね。

琉球古典音楽・悪戦苦闘の日々 22 ラ抜き音階

2017年11月05日 | 日記
琉球音階という言い方が正しいかどうかわかりませんが、「ドレミファ」で言うと、「ドミファソシ」の5音音階と言われますが、「レ」も付いていて「6音音階」のようです。5音でも6音でも良いのですが、問題は「ラ」がないことがポイントのようですね。つまり「ら抜き言葉」ならぬ「ラ抜き音階」です。「工工四」で言うと「カジャディ風節」などでは「中」は使いません。一方「中位」の曲では「五」は使いません。これらが「ラ」に対応した音ですね。「ら抜き言葉」はともかくとして、「ラ抜き音階」はとても魅力的な音階だと思います。

琉球古典音楽悪戦苦闘の日々 21「尺が合わない」

2017年11月01日 | 日記
「尺」という音は、曲によってはその押さえる位置が変わる場合があります。他の音は曲によっては使用するか全く使用しないかというのはあるけれど、同じ「尺」なのに音程が変わるのはこの音だけです。これは「工工四」がその性格上、楽譜ではなくメモ程度なので、これは仕方ないことなのかもしれません。つまり通常「合」の音が西洋音階の「ド」とすると「尺」は「シ」でありますが、「中位」の曲では「四」が「ド」となり「尺」が半音下がり「ファ」の音になるのです。これによって「尺」は押さえる位置が変わるわけです。ところが話がこれだけでは終わらないのが「琉球古典音楽」の不思議であります。それは例えば「踊こはでさ」(ウドィクワディーサー)において、歌の「尺」と三線の「尺」とが少し扱いが違うわけです。歌の「尺」は「工」の半音下を出す場合がありますが、これは「工」の装飾音的な部分で、メロディーが下降してくるときの「尺」は「中」の半音上になり、三線もこの「中」の半音上の「尺」で演奏します。すなわち「中位」の曲なのですが、私が一番気になるのが三線の音が一回だけ「工」の半音下の「尺」を出す瞬間です。これは私的にはどうしても納得できないでままでおります。ここは「音」的には「中」の半音上が正しいと思うのですが、しかしながら「工」の半音下を、小指を「クイッ」と伸ばして押えた方が、確かに「見栄え」は良いようです。結局、どちらが正解とは言えませんが、連綿と伝えられて来た方法に従うしかありません。それが「古典」ですね。