伊豆といえば一風変わった観光名所が林立することで有名です。
とにかく共通点は「何処か20世紀の香りがする」ということで、それは当人たちが気付いているかはさておいて
現在では一般的にこのような場所はB級スポットと呼ばれています。
B級スポットの特徴である、古臭さや怪しさを逆手にとって営業しているのが「怪しい少年少女博物館」。
東伊豆の幹線道路である国道135線沿いに堂々と建っているバラックのような外観が目を引く。
この博物館は閉館したペンギン博物館を改装して作られたそうで、入り口の黒衣の男の像はペンギン像の流用とのこと。
実に怪しい。
また、その名称だけではすべてを把握しきれないところにこの館の魅力があるのです。
展示のテーマは「レトロでちょっとふしぎ」。
昭和を中心としたファッション、雑貨、食玩、人形・・・カテゴリわけ出来ないサブカルチャー。
館内のショーケースに溢れんばかりの展示物。
1階は主にファッションマネキンと児童玩具やソフビの数々。
2階は怪しさを増して、化け屋敷で使用されていたと思しき等身大の妖怪、海外の魔物や訳あり気な人形。
上空には恐竜が飛んでいます。
レトロといえばレトロだけれど2階に至ってはもうなんだかわからない。
蒐集者の趣味がちょっと怪奇系に寄っていたのでしょうか・・・
小さい子供の頭の中みたいな世界です。
しかし、館内は決して広くはなく、目で流しながら見学したら10分もあれば見終わってしまいます。
この博物館を楽しめるか否かは山積した小物から懐かしさや面白さを見つけ出せるかどうかです。
美術館のように価値が定まったものではなく、一般人が手にしてきたもの、日常的な物品ばかり。
また、別棟で「あやしい夜の学校」に入る事ができます。
一言でいえばお化け屋敷です。
所要時間は短いですが、センサーに反応して動くマネキンが懐かしくて楽しめます。
近年は機械仕掛けのお化け屋敷に満足しなくなったのか、遊園地でも真の恐怖を求めた有人のお化け屋敷が増えていますからね。
前世紀サブカルチャーたちの巣窟・少年少女博物館。
正当に評価されない物は朽ち、捨てられ忘れられていく運命にあるなかで、この館は稀有な存在です。
※
ペンギン博物館時代の名残
なにがなんだかわからないのがいいところ
ずらりと並ぶ長身のマネキンと上には虎ゾーン
ナメゴン、ゴメス、リトラにラゴン。セミ星人もいてマネキンの足元にウルトラQワールドが出来上がっています
ペコちゃんにダッコちゃん。わかる奴もあればなんだかわからないのもあります
2階の日本の妖怪、幽霊たち
西洋の悪魔、モンスター
棚に収められた日本人形
日本人形
2階は吹き抜けになっていて狭苦しさを緩和させています