Fuji Trip!

水豚先輩の週末旅日記

沼津港と大型展望水門「びゅうお」

2016-02-14 01:50:43 | 東海地方



沼津駅から南に2㎞ほどの場所にある沼津港は、水揚げされた魚介類が並ぶ魚市場を中心に活気溢れています。
市場周辺の活気と港を守る水門、停泊する漁船と富士山など静岡県らしい景観が楽しめます。

もっとも印象的なものは水門。
2つの塔が支える巨大な水門には「びゅうお」という愛称があります。

沼津魚市場からは沼津港を迂回して行かなければならず、少々歩きますが、自動車の場合は隣接した港口公園の無料駐車場に停めると便利です。



 



びゅうおが完成したのは2004年。
沼津港と駿河湾の境界に建ち、津波などの自然災害から港を守る役割を担っています。

静岡県有数の港を守るのにふさわしい非常に大きな水門です。

兄弟のような2本の塔はコンクリート打ち放しで無骨な印象ですが、塔に備え付けられた三角形の避雷針もいいアクセント。


びゅうおの特徴のひとつとしては、その規模です。
ローラーゲートと言って上下に開閉する扉は、幅が40m・高さが9.3mあって重量は日本最大級。
そんなに重い扉は開閉するのも大変そうですが、非常時には3分で閉じることができるそうです。

もうひとつの特徴は、「びゅうお」の名前からも推察できるように、展望施設も兼ねているところ。
この名称は「view」と「魚」から付けられました。

南北ふたつの塔に備え付けられた展望室はブリッジで結ばれており、橋の役割も果たしています。


入口は塔の下にあり、大人100円の入場料を支払ってエレベーターで上ります。
営業時間は10時から21時と、平常時も夜間まで空いているのは驚きです。






展望室はよくある市区庁舎や土木建築に備え付けられた展望室や展望台とは異なって、眺めることを意識して作られた構造になっています。

塔を取り巻く回廊は外側にせり出しており、非常に眺望がよいです。
また、足元から天井ぎりぎりの位置までガラス張りになっているために視界が広いです。







展望室上部の半円を描いた飾り窓や三角形をした避雷針など建物は意外とオシャレにできています。

景色だけではなく、非常時に水門を動かす機械室も覗くこともできます。







南北の展望室をつなぐブリッジは水門の扉の上部に位置しています。

沼津港をまたいでいるため、窓から下を覗くと風で波立つ駿河湾が見えて足がすくみます。






回廊はガラス張りで開放的。
室内ながらも、陽の光と空の色を十分に取り込んでくれ、歩いていると気分も清々しくなります。

張り紙や案内板も少ないので、洗練されたシンプルさがあります。








展望室は塔の四方を取り巻く形になっているため、全方位を眺めることが可能です。

駿河湾の先に沈んでいく夕日を眺めるのも素敵かもしれません。






南側には狩野川が駿河湾に流れ込んでいます。
その先には伊豆半島へと連なる山々。






沼津港と沼津市街。
右手のこんもりとした山は香貫山というそうです。






市街にはマンションが林立しています。

沼津駅には新幹線こそ通りませんが、非常に活気があります。







北を望めば手前には港口公園、奥には千本松公園と青々とした松原が残っています。
堤防を境界にして湾岸には産業施設が立ち、対照的な光景です。

地平の先に聳えるのは霊峰・富士山ですが気温が上がっているため霞んでしまっています。



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