今、私の以前からの持論である「政府はできるだけ小さな政府と安い税金を目指すべき」という考えをまとめるため
さらにレーガン政権、トランプ政権の経済顧問であるアーサー・ラッファー氏の書下ろし本を読んでいます
「大きな政府」は国を亡ぼす アーサー・B・ラッファー
この本はラッファー氏へのインタビューなどをまとめたもので、語り口調なので非常に分かりやすい事が特徴です
ラッファー氏はこの本の中で「ケインズ経済学」について、鋭く批評しています
要するに、”ケインズ経済学は分配する経済学”なんだという事を説明しています
新しいものを作り出さず、税金を取り上げて分配する、ここが政府主導のケインズ経済学の問題点なのだと指摘しています
私はラッファー氏の説に100%同意するわけではないのですが、ラッファー氏の指摘する「分配政策によるマイナスの乗数効果」
については、「ああ、なるほどな」、と思いました
私も常々考えていたことなのですが、まあこれは異論がある人もいると思いますが
資本家や企業が使うべきお金を税金として取り、それを分配することで「乗数効果が出る」と思うのは間違い、という指摘は正しいと思います
確かに、政府がお金を分配することで生まれる乗数効果はありますが
資本家や企業が税金として余分に取られたお金は、本来なら給料として還元したり、投資するはずだったお金です
ですから、本来なら企業によって生まれるはずだったその分の乗数効果を打ち消す効果。。マイナスの乗数効果を同時に生み出しています
最近流行のMMTでは、「政府は最後のお金の使い手」であるという言い方をします
そしてMMTでは、政府がお金を使うのに税金は必要ない、ということを主張します
しかしながら、MMTでも無限にお金を刷れるわけではありません、必ず限界がきて、税を高く集めないといけない時が来ます
その時に、政府主導で分配構造のバラまきをやっていると、これは致命的なことになります
ラッファー氏はこの本の中で指摘していませんが、私が以前から指摘していることとして
「お金は集中すると大きな力を発揮し、分散させると力が減っていく」という法則があります
たとえば、今、政府は年金が足りなくて、税金を多く取って足りない年金を補填し、年金として分配しようとしています
しかし、このやり方は経済の乗数効果を弱め、マイナスを強めるものでしかありません
税を多く取り、個人に分散させて配っているからです
逆に、たとえば、この税金を集めて、新しくロシアから安い天然ガスを仕入れるためのパイプラインを引いたらどうなるか?
これは日本のエネルギー事情を格段に向上させ、エネルギー価格を引き下げ、大きな乗数効果をもたらすことになるでしょう
つまり、大きな乗数効果を求めるなら、お金は”集中して投資”しないといけないのです
個人に”分配”しても、大きな乗数効果は出ないのです。。。それは「コスト」に当たる部分だからです
ケインズ派、MMT派の人は、二宮尊徳の積小為大(せきしょういだい)の精神を誤解しています
また、プロテスタントたちの「資本主義精神」も誤解していると思います
無駄なことにお金を使わず、節約倹約してお金をため、大きなものに投資してさらに増やしていく
これが本来の積小為大精神であり、資本主義の精神なのです
つまり、無駄を排してお金を集中して使え、ということなのです。。。そのお金の使い方が、政府にはよく分からないのです
だからすぐに分配をはじめてしまいます。。。分配はコストを増やし、税金をさらに重くし、経済発展を阻害します
そしてもう一つのラッファー氏の論点、人はインセンティブによって動く、ということも指摘しておきたいと思います
人はお金を多く稼ぎたいという意欲によって働く。。。のであって、仕事があるから働くのではない。。。ということです
ケインズ経済学では、人は仕事があれば働く、という前提になっていますが、そうではないというのがラッファー氏の持論です
ケインズ・MMT派の人たちは、とにかく仕事がないなら政府が人を雇え、と言っていますが、それで新しい創造性のある仕事が生まれるんでしょうか?
私は大いに疑問なんですよね
あまり悪く言うと呪いをかけられそうですが(笑)
特にお役所仕事、というのは、「民間の仕事に制約をかける仕事」が多いということを良く知っておく必要があると思います
これが、ニューディール政策を失敗させた最大の要因だと私は思います
まあ、あまり言うと怒られそうですが、バスの事故が一回起きれば、バス会社の運営に政府が過度に干渉する、そういう法律を作る
そうして、バス会社は規制でがんじがらめになり、まあ、自由な経済活動が阻害され始めています
あまりにも、「マイナスの仕事」が多いんですよ、政府が人を雇う仕事というのはね
論点は色々ありますがこの辺にしておきましょう
ですが、私はこのラッファー教授の書籍、多くの方に読んでいただきたいお勧め本としてご紹介しておきたいと思います
またゆるりと、経済については語っていきたいと思います
さらにレーガン政権、トランプ政権の経済顧問であるアーサー・ラッファー氏の書下ろし本を読んでいます
「大きな政府」は国を亡ぼす アーサー・B・ラッファー
この本はラッファー氏へのインタビューなどをまとめたもので、語り口調なので非常に分かりやすい事が特徴です
ラッファー氏はこの本の中で「ケインズ経済学」について、鋭く批評しています
要するに、”ケインズ経済学は分配する経済学”なんだという事を説明しています
新しいものを作り出さず、税金を取り上げて分配する、ここが政府主導のケインズ経済学の問題点なのだと指摘しています
私はラッファー氏の説に100%同意するわけではないのですが、ラッファー氏の指摘する「分配政策によるマイナスの乗数効果」
については、「ああ、なるほどな」、と思いました
私も常々考えていたことなのですが、まあこれは異論がある人もいると思いますが
資本家や企業が使うべきお金を税金として取り、それを分配することで「乗数効果が出る」と思うのは間違い、という指摘は正しいと思います
確かに、政府がお金を分配することで生まれる乗数効果はありますが
資本家や企業が税金として余分に取られたお金は、本来なら給料として還元したり、投資するはずだったお金です
ですから、本来なら企業によって生まれるはずだったその分の乗数効果を打ち消す効果。。マイナスの乗数効果を同時に生み出しています
最近流行のMMTでは、「政府は最後のお金の使い手」であるという言い方をします
そしてMMTでは、政府がお金を使うのに税金は必要ない、ということを主張します
しかしながら、MMTでも無限にお金を刷れるわけではありません、必ず限界がきて、税を高く集めないといけない時が来ます
その時に、政府主導で分配構造のバラまきをやっていると、これは致命的なことになります
ラッファー氏はこの本の中で指摘していませんが、私が以前から指摘していることとして
「お金は集中すると大きな力を発揮し、分散させると力が減っていく」という法則があります
たとえば、今、政府は年金が足りなくて、税金を多く取って足りない年金を補填し、年金として分配しようとしています
しかし、このやり方は経済の乗数効果を弱め、マイナスを強めるものでしかありません
税を多く取り、個人に分散させて配っているからです
逆に、たとえば、この税金を集めて、新しくロシアから安い天然ガスを仕入れるためのパイプラインを引いたらどうなるか?
これは日本のエネルギー事情を格段に向上させ、エネルギー価格を引き下げ、大きな乗数効果をもたらすことになるでしょう
つまり、大きな乗数効果を求めるなら、お金は”集中して投資”しないといけないのです
個人に”分配”しても、大きな乗数効果は出ないのです。。。それは「コスト」に当たる部分だからです
ケインズ派、MMT派の人は、二宮尊徳の積小為大(せきしょういだい)の精神を誤解しています
また、プロテスタントたちの「資本主義精神」も誤解していると思います
無駄なことにお金を使わず、節約倹約してお金をため、大きなものに投資してさらに増やしていく
これが本来の積小為大精神であり、資本主義の精神なのです
つまり、無駄を排してお金を集中して使え、ということなのです。。。そのお金の使い方が、政府にはよく分からないのです
だからすぐに分配をはじめてしまいます。。。分配はコストを増やし、税金をさらに重くし、経済発展を阻害します
そしてもう一つのラッファー氏の論点、人はインセンティブによって動く、ということも指摘しておきたいと思います
人はお金を多く稼ぎたいという意欲によって働く。。。のであって、仕事があるから働くのではない。。。ということです
ケインズ経済学では、人は仕事があれば働く、という前提になっていますが、そうではないというのがラッファー氏の持論です
ケインズ・MMT派の人たちは、とにかく仕事がないなら政府が人を雇え、と言っていますが、それで新しい創造性のある仕事が生まれるんでしょうか?
私は大いに疑問なんですよね
あまり悪く言うと呪いをかけられそうですが(笑)
特にお役所仕事、というのは、「民間の仕事に制約をかける仕事」が多いということを良く知っておく必要があると思います
これが、ニューディール政策を失敗させた最大の要因だと私は思います
まあ、あまり言うと怒られそうですが、バスの事故が一回起きれば、バス会社の運営に政府が過度に干渉する、そういう法律を作る
そうして、バス会社は規制でがんじがらめになり、まあ、自由な経済活動が阻害され始めています
あまりにも、「マイナスの仕事」が多いんですよ、政府が人を雇う仕事というのはね
論点は色々ありますがこの辺にしておきましょう
ですが、私はこのラッファー教授の書籍、多くの方に読んでいただきたいお勧め本としてご紹介しておきたいと思います
またゆるりと、経済については語っていきたいと思います
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